長距離利用が減少 近畿圏高速の新料金導入で

国土交通省は3月28日、新名神高速道路や阪神高速大和川線のネットワーク整備の進展を踏まえ、昨年6月に実施した近畿圏の新たな高速道路料金導入の効果を発表した。導入後6カ月で、阪神高速の長距離利用が減少し、短距離利用、深夜利用が増加。大阪都心部を通過する交通が減少し、都心部を迂回する交通が増加した。

新たな料金では、阪神高速の料金体系を更に整理・統一するため、上限料金を1320円から1950円と新たに設定した。また、経路によらず起終点間の最短距離を基本に料金を決定する「都心迂回割引」を導入。更に料金割引の整理・統一を図る観点等から、大口・多頻度割引の拡充や深夜割引の導入を実施した。

新たな上限料金とした結果、23年度比で阪神高速の全体交通量は1・7%増加した一方、50㌔以上の利用は減少傾向を示した。

昨年6月から、深夜0~4時の料金を20%割引する深夜割引を導入した結果、同時間帯で23年度比3・1%増加。その他の時間帯の増加率1・7%を上回った。

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