2025事業年度NEXCO3社計画 新設・改築1兆3767億円、更新・修繕9772億円 ネットワークの機能強化へ

NEXCO東日本、中日本、西日本の3社はこのほど、高速道路株式会社法第10条に基づき、2025事業年度事業計画について国土交通大臣に申請し、3月27日付で認可を受けた。3社計の高速道路事業費は4兆640億円で、うち新設・改築は1兆3767億円、大規模更新・修繕は9772億円を計上。信頼性の高い高速道路ネットワークの構築を目指す方針だ。

■東日本

東日本の事業費総額は1兆3580億円で、このうち高速道路事業費は1兆3064億円。高速道路の新設・改築に4724億円を充て、信頼性の高い高速道路ネットワークの構築、機能強化に向けて、東関東自動車道など計5道路85㌔の新設と関越自動車道など計20道路238㌔の改築を進める。

高速道路の維持・修繕・災害復旧その他の管理の事業費に5174億円、大規模更新・修繕には3167億円を計上。北海道縦貫自動車道など計33道路3943㌔の維持・修繕、同自動車道など計24道路698㌔の大規模更新・修繕に取り組む。

高速道路事業以外の事業では、新規のSAなどの建設、既存SAなどの管理、今後の事業準備費に138億円を計上。また、国、地方公共団体の委託に基づく道路の新設・改築・維持・修繕等には364億円が計上された。

駐車場事業1カ所、トラックターミナル事業2カ所、高架下の占用施設活用事業74カ所など、その他事業に13億円を予定している。

■中日本

中日本の事業費総額は1兆2864億円で、うち高速道路事業費は1兆2075億円を計上。新東名高速道路など計4道路81㌔の新設と中央自動車道など計9道路48㌔の改築に4260億円を充てる。

維持・修繕・災害復旧その他の管理については、中長期的に管理するために必要な修繕を実施するとして5744億円を計上。中央自動車道など計15道路2183㌔での事業を予定している。

大規模更新・修繕では、中央自動車道など計14道路589㌔の事業に2072億円を充てる。

高速道事業以外の事業費には788億円を計上。新東名・秦野丹沢SAなど計4カ所の建設と中央道・談合坂SAなど計205カ所のSA・PAの管理に185億円、委託事業に589億円、トラックターミナル事業などその他事業に14億円を予定している。

■西日本

西日本の事業費総額には1兆5818億円が計上された。

このうち高速道路事業は1兆5501億円で、新設・改築費は4783億円を計上。近畿自動車道など計16道路56㌔の新設と計12道路174㌔の改築に取り組む。

維持・修繕・災害復旧その他の管理として、計43道路3625㌔の維持・修繕に6186億円、計30道路691㌔の大規模更新・修繕に4533億円を計上。適正かつ効率的な維持管理や、道路施設について中長期的に管理するために必要な修繕に努める。

高速道路事業以外の事業には317億円を計上。内訳はSA等の建設・管理が132億円、委託事業が137億円、有料駐車場事業などのその他事業が48億円となっている。

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