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一般国道42号「新宮紀宝道路」の事業着手式が7日、三重県紀宝町の生涯学習センターまなびの郷と、和歌山県新宮市の市立総合体育館で開催され、参加者らは、今後の事業の本格着手に向け円滑な推進を祈念する式典等を行った。
紀宝町で開催された式典には、鈴木英敬三重県知事をはじめ、西田健紀宝町長、田岡実千年新宮市長、国土交通省、二階俊博衆院議員、三ツ矢憲生衆院議員、中川康洋衆院議員、鶴保庸介参院議員ら総勢150人が出席。
鈴木知事は「多くの皆様の思いが募って、この事業着手式が迎えられたことに感謝。来年、開催が決定された“伊勢志摩サミット”を一過性にせず、紀伊半島全体が活性化して盛り上がるようにするため、ミッシングリンクを1日も早く解消させることが重要だ」と述べた。二階衆院議員が「サミットは大変名誉。三重、和歌山両県が協力し、早期完成のため紀伊半島全体で頑張っていきたい」と挨拶。三ツ矢衆院議員が「半島振興のためにも意義ある架橋。両県が一体となり未来に進めるよう頑張っていきたい。」と挨拶。続いて中川衆院議員、鶴保参院議員が挨拶した。
その後、工事の無事と早期完成を祈願し、中心杭打設、万歳三唱が行われ、本格的な事業着手を喜び合った。
また、新宮市で開催された式典では、仁坂吉伸和歌山県知事をはじめ、新宮市長、紀宝町長、国土交通省、二階俊博衆議院議員、三ツ矢憲生衆院議員、鶴保庸介参院議員ら総勢260人が出席。
仁坂知事は、「この道路の完成や紀伊半島を一周する高速道路は必要であり、早期完成は私のライフワークである。この式まで漕ぎ着けたことに関係者へ感謝するとともに、早期完成へ向け今一段の努力をお願いしたい」と述べ、続いて二階衆議院議員、三ツ矢衆議院議員、鶴保参議院議員が挨拶し、この後、新宮紀宝道路の早期完成を祈願して、中心杭打設、万歳三唱が行われた。
式典終了後には、仁坂知事、二階衆議院議員らによる地元主催の熊野川河口大橋開通への熱い思いを込めた餅つき、餅まきが盛大に行われ、地元住民を含め、出席者全員が事業着手を喜んだ。
「新宮紀宝道路」は、和歌山県新宮市あけぼの~三重県南牟婁郡紀宝町に至る延長2.4㌔の自動車専用道路で、近畿自動車道紀勢線の一部。13年度に事業化され、県境の熊野川に架かる河口大橋の整備を含め、総事業費は210億円。輸送時間短縮、救急医療活動の支援等に寄与する他、台風等の土砂災害や大規模地震災害時におけるネットワークを構築し、救命活動や復興支援に寄与する。