紀勢道・南紀田辺~南紀白浜間 7月12日に開通へ 夏の観光シーズンにあわせる

国土交通省紀南河川国道事務所は12日、紀勢自動車道の南紀田辺IC(和歌山県田辺市)~南紀白浜IC(同県西牟婁郡白浜町)間(延長14㌔)を夏の観光シーズンにあわせ、7月12日午後3時に開通すると発表した。

紀勢自動車道は、近畿自動車道紀勢線の一部を担う延長38㌔の国土開発幹線自動車道。京阪神と紀伊半島の各都市を結び、輸送時間の短縮や、一般道の交通緩和を図り、地域の産業、経済、文化、観光の振興と発展に寄与することを目的に整備している。総事業費は2177億円。

今後30年以内に発生が危惧されている南海トラフ地震時、半分の区間で津波による浸水が想定されている。紀勢自動車道(田辺~すさみ)が整備されることで、紀伊半島の「くしの歯の根本」となり、救急車等の緊急車両の迅速な救助・復旧活動を支援。また、紀伊半島南部の幹線道路は国道42号しかなく、同自動車道の延伸で、災害時の代替ルート機能を発揮する他、地域の観光レジャー活性化に寄与、地域の交通混雑緩和が期待される。

なお、残る南紀白浜IC~すさみ南IC間(延長24㌔)は、「紀の国わかやま国体」にあわせ、9月の開通を目指し整備を進めている。

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