[caption id="attachment_3883" align="alignleft" width="300" caption="好調な流れをみせる東九州自動車道"][/caption]
NEXCO西日本が7月15日~今年12月18日までの期間限定で売り出している「九州観光ドライブパス」の申し込みが8月29日、NEXCO初の10万件を突破。9月5日時点で10万8690件と、右肩上がりに過去最多記録を更新している。
「舞鶴若狭道ドライブプラン」、「瀬戸内周遊ドライブパス2015」、「ぶらり中国・山陰路周遊フリーパス2014」等、これまでも魅力的な商品を企画販売してきた同社だが、その利用件数は6000件台を推移しており、「これまで最も売れた」と言われる「大分・宮崎ドライブパス」でさえその売り上げは1万600件。九州観光ドライブパスの売れ行きが破格であることがわかる。
「発売当初から〝のび〟が違った」と驚きを隠さない同社広報CS推進本部広報CS推進部の安達雅人広報課長によると、販売好調の要因はひとえに「乗れるエリアがまとまっていること」。従来のプランでは、出入りICを周遊エリアとは異なるエリアとする〝長距離トリップ〟が主流。一方、今回は九州エリア全体の走行が定額で3日間と〝短距離トリップ〟できることから、九州在住者にも利用の機会が生まれ、爆発的なヒットにつながったとみられている。また、事前申し込みという面倒な制約があった従来のプランに比べ、当日申込みもOKという手軽さも受けた。
同社が算出した、10万件の利用に対する観光消費額は、約70億円。「レンタカーの予約が取れないほどの人気」が続く中、目前にはシルバーウィークが待っている。「来て見て食べて楽しんでいただくことが、熊本県と九州全体の復興につながる」――。熊本・大分県の観光産業が熱い視線を送る新型割引。同社では「今のまま伸び続ければ、20万件の利用もあり得る」と手ごたえを見せている。