静岡県は1月31日、伊豆縦貫自動車道のうち、懸案となっていた“天城越え区間”天城湯ヶ島~河津間約20㌔の都市計画決定を行ったことを発表した。県では1日に環境影響評価(環境アセス)書の縦覧を開始。28日まで意見を受け付ける。
順調に整備が進む伊豆縦貫道のうち、同区間は月ケ瀬から河津まで天城峠で阻まれる約20㌔の山岳区間で、長い間、調査区間となっていた。
概略ルートは2021年に決定し、下流の河津七滝をはじめ環境に配慮し、天城峠西側から水源を迂回して河津ICにつなぐもの。2車線で設計速度は時速80㌔。峠周辺は主にトンネルで抜けていく構造となっている。
伊豆縦貫道が完成すれば、沼津~下田間の所要時間が110分から60分とほぼ半分に短縮。激甚化・頻発化する自然災害等の際、伊豆半島全体の緊急輸送路としての役割が期待されている。