「やまがた創生」に不可欠 高速道路等の早期整備へ 吉村山形県知事が提案活動

[caption id="attachment_3472" align="alignleft" width="300" caption="江島国交政務官に早期整備を訴える吉村山形県知事"][/caption]

吉村美栄子山形県知事は5月27日、野川政文県議会議長とともに、「やまがた創生で東北創生・日本創生」の実現に向け、政府の施策等に対する提案活動を実施した。国土交通省では江島潔大臣政務官と面談。「やまがた創生」に不可欠な高速道路や地域高規格道路等の早期整備を求めた。

吉村知事は、東北で最多となる8カ所のミッシングリンクを抱える山形県の高速道路事情を説明し、①東北中央自動車道・東根~村山大石間の開通見通しの提示②東北中央自動車道・秋田県境区間の新規事業化③東北横断自動車道酒田線・月山IC~湯殿山IC間の事業化に向けた検討――等を要請。野川県議会議長は日本海沿岸東北自動車道について「県境部分が整っておらず、早期整備が必要」と訴えた。

地域高規格道路については、吉村知事が県内の横軸道路が脆弱な状況を説明。新庄酒田道路、新潟山形南部連絡道路等の地域高規格道路の早期整備を訴えた。

これらの要請に熱心に耳を傾けていた江島政務官は「地方の復活には道路ネットワークの整備は不可欠」と指摘し、所要予算の確保に向け尽力していく旨を語った。

また今後の観光政策についても意見が交わされ、江島政務官は今年3月、政府が20年までに訪日外国人客数を4千万人とする目標値を掲げたことに言及。「昨年2千万人弱を達成したが、後プラス2千万人の受入を担うのは地方。地方空港とのアクセス面でも道路ネットワークはより重要になる」と語り、吉村知事が提言する東北観光復興対策交付金の継続等を軸とする東北地方へのインバウンド推進についても理解を示した。

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