[ハイウェイテクノフェア2015]高速道路を支える最先端技術展示会

初日25日に行われたオープニングセレモニー

高速道路調査会主催、NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本共催、土木学会、地盤工学会、プレスレストコンクリート工学会後援「ハイウェイテクノフェア2015~高速道路を支える最先端技術」が11月25、26日の両日、東京・有明の東京ビッグサイト西3・4ホールで行われた。関係機関、業界関係者のほか、日本が誇る高速道路技術の最前線に触れようと多くの一般来場者が訪れ、2日間を通じた来場者総数は過去最大の約1万8000人を記録した。

「ハイウェイテクノフェア」は、高速道路調査会の公益活動の一環として行われている、日本で唯一の高速道路関係の展示会として広く認知され、今回で12回目を迎えた。来場者とともに出展者も増加傾向をたどり、今回は前年を上回る239社・団体が出展。新技術の数々が会場を彩った。

初日の25日午前9時40分、オープニングセレモニーが行われ、高速道路調査会の森俊雄理事長のほか、日本高速道路保有・債務返済機構の勢山廣直理事長、NEXCO東日本の廣瀨博社長、NEXCO中日本の宮池克人社長、NEXCO西日本の石塚由成社長が出席した。

セレモニーの冒頭、主催者を代表して、森理事長が「テクノフェアは広く社会に高速道路事業や高速道路を支える最先端技術を紹介し、理解を深めてもらうとともに、技術開発に携わる産官学の情報発信の場、意見交換の機会等を提供することで、技術の普及促進を図ることを目的に開催している」と挨拶。「更なる技術交流を促し、今後の技術革新、新工法開発に役立てていただきたい」と語った。

来賓挨拶では、NEXCO3社を代表して、NEXCO東日本の廣瀨社長が「道路公団民営化から10周年を迎え、この間、着実なネットワーク整備、管理コストの縮減、構造物の耐久性や現場作業の効率化などにつながる技術開発を鋭意進めてきた。防災・減災は高速道路全体で取り組まなければならない重要な課題。安全・安心、快適な高速道路空間を提供する責務をしっかりと果たすため、NEXCO3社で切磋琢磨しながら技術開発に取り組み、世界に向けて日本の高速道路技術を力強く発信していきたい」と挨拶。

続いて、勢山機構理事長は「5年後に迫った東京五輪では技術力、快適性、利便性に優れている日本の高速道路技術をアピールする絶好の場。日本の高速道路技術を世界一にする意気込みで一丸で取り組んでいただきたい」と述べた。

この後、森理事長はじめ来賓各氏によりテープカットが執り行われ、華やかに開幕した。

239社・団体が出展 来場者1万8千人に

会場内には東日本グループ、中日本グループ、西日本グループなど高速道路各社のブースが配されたほか、注目出展技術と位置付けられたインフラ点検・診断・モニタリング技術のほか、橋梁・トンネル・舗装等、安全施設・標識・規制機材等、施設関係(照明・通信・電機・環境技術等)、機械化・自動化・システム・ICTなどテーマごとに出展製品・システムが展示され、趣向を凝らしたデモンストレーションで来場者の注目を集めた。

2日間を通じての来場者は約1万8000人と過去最高を記録。今回は特に海外からの来場者が多く目につき、各種の先端技術に熱い視線を送っている姿が目立った。

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