三遠南信道路建設促進期成同盟会総会　早期完成に向け一致団結　国交省・財務省へ要望活動

三遠南信道路建設促進期成同盟会（会長＝阿部守一長野県知事）は６日、都道府県会館で17年度通常総会を開催。愛知県東三河地域、静岡県遠州地域、長野県南信州地域を有機的に結ぶ三遠南信自動車道の早期完成に向け、一致団結して国等へ積極的に要望活動を展開していくことを決めた。

冒頭、登壇した阿部会長は「三遠南信自動車道やリニア中央新幹線の開業と、近い将来、南信州など三遠南信一帯のポテンシャルは飛躍的に高まる。地域振興はインフラ整備だけで図れるものではない。三遠南信自動車道をどう活かすか、関係自治体、住民と一体となった取り組みが大事であり、皆で知恵を出し、明るい未来をつくっていきたい」と挨拶した。

更に阿部会長は、（仮称）龍江ＩＣ～（仮称）飯田東ＩＣ間の今年度開通が予定されている飯喬道路や、青崩峠トンネルの工事が進む青崩峠道路など、整備の現況を指摘し「着実な整備を進めるためには予算の確保が重要であり、道路財特法の継続とともに一致結束して訴えていく」と決意を語った。

来賓紹介に続いて、奥三河の地域活性化を目的に活動するＮＰＯ「てほへ」の大脇聡副理事長、牧野光朗飯田市長、影山剛士湖西市長が意見発表。早期整備への思いと、三遠南信自動車道を活かした新たな地域創造に向けた取り組み等が披露された。

最後に①飯喬道路、青崩峠道路、佐久間道路・三遠道路の早期整備と、（仮称）水窪ＩＣ～（仮称）佐久間ＩＣ間の早期事業化を図ること②現道改良区間である国道１５２号の早期整備を図るため、地方が行う道路整備の財源について確実に確保すること――等を骨子とする決議案が満場一致で採択された。

総会後、決議をまとめた要望書を携え、国交省、財務省への要望活動を実施。阿部会長ら要望団は石川雄一道路局長、茶谷栄治主計局次長と面談し、三遠南信自動車道の整備に必要な所要予算の確保を要請した。