九州中央道 山都中島西~山都通潤橋間 開通へ

[caption id="attachment_14433" align="alignleft" width="300"] 11日、本線上で行われたテープカット[/caption]

九州中央自動車道・山都中島西IC~山都通潤橋IC間(延長10・4㌔)が11日16時に開通した。九州地方整備局熊本河川国道事務所によると、熊本県上益城郡嘉島町と宮崎県延岡市を結ぶ九州中央道の総延長約95㌔のうち開通区間は41・2㌔、開通率は約43%となった。当日は本線上でテープカットが行われたほか、夜には国宝、通潤橋で特別放水、プロジェクションマッピングで開通を祝した。通潤橋は昨年9月、国宝に指定され、1月にはIC近くに「道の駅通潤橋」が移転オープン。通潤橋はじめ沿線は観光資源も豊富であり、交流人口の増加による地域の活性化が期待される。

命の道、地方創生の道へ期待高まる

同日10時、九州地方整備局熊本河川国道事務所、熊本県、山都町主催の式典が、山都町立矢部中学校体育館で行われた。丹羽克彦国交省道路部長、蒲島郁夫熊本県知事のほか、九州中央自動車道建設促進協議会会長の河野俊嗣宮崎県知事など関係者190人が出席した。

冒頭、丹羽道路局長が「九州中央道は熊本県と宮崎県を結ぶ高規格道路。今回の開通で道路ネットワークの強靱化はもとより、緊急医療環境の向上、観光振興など地域活性化に寄与することが期待される」と挨拶。「1日も早い全線開通に向け全力で取り組む」と語った。

続いて登壇した蒲島熊本県知事は「九州中央道は大規模災害に対応できる命の道、九州全体の経済を支える経済の道、沿線市町村の地方創生の道として必要不可欠な道路。整備により県民生活の安全安心の向上に繋がる」と語った。

式典後、山都通潤橋IC近くの本線上に移動。テープカット、関係者らによる通り初めが行われ、待望の開通を祝した。

九州中央道の総延長約95㌔のうち、約42㌔の熊本県側では嘉島~山都中島西間12・6㌔を合わせ、今回の開通で23㌔が供用。約53㌔の宮崎県側は高千穂日之影道路5・1㌔、北方延岡道路13・1㌔の18・2㌔が供用済みとなっている。

山都中島西~山都通潤橋間の開通により、山都町から熊本市への救急搬送時間が8分短縮。九州中央道の整備前と比べて約23分短縮される。従来の国道は山沿いでカープも多く、高規格道路の整備でより走行上の安全性が高まる。

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