全高速第52回大会 道路予算の拡大、満額確保で一致団結 石井国交相、二階幹事長ほか全国から約千人参加


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全国高速道路建設協議会(会長=尾﨑正直高知県知事)は24日、東京・平河町の砂防会館別館シェーンバッハサボーで第52回大会を開催した。来賓出席の石井啓一国土交通大臣、山本幸三地方創生担当大臣も含め、全国から駆け付けた約千人の参加者が見守る中、尾﨑会長は「ネットワーク化を早期に進め、ミッシングリンクを解消するため、道路予算の拡大と所要額の確保に全力を尽くす」と決意表明。採択された決議は田中良生副大臣、根本幸典大臣政務官、大野泰正大臣政務官に手交された。大会後の特別要望では麻生太郎財務大臣、野上浩太郎官房副長官に決議を示し、道路予算の拡大に理解を求めた。


第52回大会には国土交通省から石井啓一国土交通大臣、田中良生副大臣、根本幸典大臣政務官、大野泰正大臣政務官、特別来賓として山本幸三地方創生担当大臣、谷公一衆議院国土交通委員長、増子輝彦参議院国土交通委員長、二階俊博自民党幹事長、井上義久公明党幹事長、衛藤征士郎高速道路建設推進議員連盟会長、竹下亘自民党国会対策委員長が出席。更に衆参国会議員84人、ミッシングリンクを抱える市町村長65人が駆けつけるなど、当日の参加者は約千人に上った。


冒頭、主催者を代表して尾﨑会長が登壇。「高規格幹線道路網1万4000㌔の整備促進は悲願であり、事業中区間の早期完成、未事業化区間での計画段階評価の速やかな実施など少しでも前に進めるよう声を挙げていかなければならない」と挨拶。「4月に発災した熊本地震では高速道路の有難さと、まだまだ取り組まなければならないこと、この両面が明らかになった。跨道橋の崩落等で高速道路網が寸断される事態が発生したが、仮に横軸の九州横断自動車道延岡線が整備されていれば強靭なネットワークとして支援活動がよりスムーズに行えたはずだ」と指摘したほか、「斜面が崩落したところでは4車線区間であったがゆえに早期啓開が可能となった。4車線化は渋滞解消とともに、強靭化としても非常に重要」として、ミッシングリンクの解消と4車線化の有用性を訴えた。


更に大規模更新・修繕の計画的推進、スマートICの整備促進など課題を指摘した尾﨑会長は「本格化する予算編成を視野に、17年度の道路予算の拡大と所要額の満額確保に向け一致団結して取り組もう」と呼びかけた。


来賓挨拶では、石井国交相が「東日本大震災から5年半、熊本地震から4カ月が経過した。これら震災を受け、高速道路ネットワークの重要性が命の道として再認識された。本年は生産性革命元年と位置付け、我が国経済の持続的成長を実現するため、生産性向上に資する高速道路ネットワークの整備や、これを賢く使う取組を推進している。


高速道路は地方創生、日本経済の再生を図る上で極めて重要だ」と挨拶。「2日には未来への投資を実現する経済対策が閣議決定されたが、国交省としては、安全安心で活力ある日本の再生を図るため、道路整備を着実に推進していく」と語った。


続いて、山本地方創生担当相は「高速道路がしっかり整備されなければ地方創生は実現しない。全国で未だミッシングリンクがある状況は先進国として恥ずかしい。暫定2車線区間の4車線化も重要な課題。地方創生は高速道路からというスローガンで、予算確保に取り組みたい」と力強く語った。


大会には与党幹事長が揃って出席。二階自民党幹事長は「連立政権として、高速道路予算等でしっかりと結果を出す」、井上公明党幹事長は「皆さんと力を合わせ、必要な予算を確保する」と述べ、全高速と連携しながら予算確保に努める姿勢を強調した。


高速道路議連を代表して挨拶した衛藤会長は、4年後の東京五輪、11年後のリニア中央新幹線の開通を視野に、供用時期を明示した高速道路整備カレンダーの作成を提案。「地域の潜在力を十二分に発揮させるのが高速道路」と語った。


また、竹下自民党国対委員長は当日配布された全高速発行の高速道路パンフレットを掲げながら「高速道路の空白地がまだある。これを見て、早期ネットワーク化への思いが込み上げてきた」と発言。このほか「高速道路が果たす役割を鑑み、地域の将来にとって必要不可欠なものは政治が責任を持って、汗をかいて整備する」(谷衆院国土交通委員長)、「国土強靭化のため、高規格幹線道路網1万4000㌔の早期実現は、党派を超えて全力で取り組む」(増子参院国土交通委員長)と熱いエールが送られた。


意見発表では、鈴木英敬副会長(三重県知事)が「高速道路の整備は生産性革命そのもの」とした上で、「地方創生のためにも、整備されている地域とそうでない地域をなくし、競争条件を一緒にすべき」と提言。ミッシングリンクの早期解消を訴えた。


地方の総意9項目を採択 4車線化、スマートIC整備推進も訴え


大会決議については、遠藤連理事(北海道議会議長)が①事業中区間の整備スピードアップと開通時期の早期提示②未事業化区間の早期事業化③暫定2車線区間の4車線化④高速道路ネットワークの耐震強化⑤スマートICの整備推進――など9項目を骨子とする決議案を朗読。満場一致で採択された。


会場総立ちで決議手交式


大会の目玉となった決議手交式では、尾﨑会長、鈴木副会長ら全高速役員に衛藤議連会長も加わり、壇上の市町村長等が見守る中、尾﨑会長が田中副大臣に手交。会場総立ちで大きな拍手が沸く中、田中副大臣が「これを形に出来るよう全力を尽くす」と述べたほか、立ち会った根本大臣政務官、大野大臣政務官も決議実現に尽力する旨、コメントした。

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