利便増進へ スマートIC開通発表②

■3/23八戸道「八戸西スマートIC」地域産業活性化に期待

青森県八戸市とNEXCO東日本東北支社が整備を進めてきた八戸自動車道の「八戸西スマートIC」が3月23日午後3時に開通する。

ETC車載器を搭載した全車種対象の本線直結型のICで、24時間利用可能な一旦停止型のフルインター形式。八戸市の西部に位置するこのスマートICは、八戸JCTから8・7㌔、八戸北ICから4・5㌔の地点に設置。

開通により八戸市西部地区や隣接する五戸町の交通の利便性が向上するため、居住者や就業者の移動が楽になると共に地域の特産品である「ながいも」や「にんにく」などの物流の効率化、地域産業の活性化などが期待される。

さらに八戸市の環状高速道路ネットワークを効率的に活用した災害時の救助や救援ルートが確保される。また、津波被害などで市内と分断された場合でも八戸市の西側から防災拠点施設に行くことが可能となる。

■3/24九州道「北熊本スマートIC」国道3号の渋滞を回避

熊本県熊本市と合志市(こうしし)、NEXCO西日本九州支社は12日、九州自動車道の「北熊本スマートIC」を3月24日午後3時に開通すると発表した。同日開催予定の開通式典詳細は決まり次第発表。

北熊本スマートICの設置場所となる九州道・植木IC~熊本IC間の延長は13・9㌔だが、今回の開通により、植木IC~同スマートIC間が4・7㌔、同スマートIC~熊本IC間が9・2㌔になり、高速道路への利便性が向上する。ETC搭載車の全車種は、全方向を24時間利用できる。総事業費は約38・9億円。

今回の開通により、熊本市中心・北部地区や合志市などから九州道までの新たなルートが形成され、所要時間が短縮される。特に熊本市中心部や合志市から九州道(九州北部方面)を利用する場合は、国道3号の主要渋滞箇所を回避したルート選択が可能になる。

また、同スマートIC周辺企業から九州道へのアクセス性が向上し、企業活動や効率的な物流・輸送の更なる支援につながるほか、県北地域から第三次医療施設への搬送時間が短縮でき、救命活動の支援や患者の負担軽減などが期待される。

北熊本スマートIC~益城熊本空港間の通常料金は、普通車540円、軽自動車等470円。

■3/24圏央道「大網白里スマートIC」都心~九十九里浜円滑に

千葉県大網白里市とNEXCO東日本関東支社が整備を進めてきた首都圏中央連絡自動車道の「大網白里スマートIC」が3月24日午後3時に開通する。

ETC車載器を搭載した全車種対象で本線接続、24時間利用可能な一旦停止型のフルIC形式。設置箇所は茂原北IC~東金JCT間の大網白里市小中。

開通後は、都心から九十九里浜への移動がスムーズになり、観光客の増加や産業集積による大網白里市の活性化が進むことなど期待される。

迅速な救急医療活動が可能となるほか、南北方向の緊急輸送道路の災害対応機能が強化されるため、災害発生時には周辺地域からの物資輸送や人命救助が迅速かつ効率的に行える。

■4/20東北道「滝沢中央スマートIC」県道16号の混雑緩和

岩手県滝沢市とNEXCO東日本盛岡管理事務所が整備を進めてきた、東北自動車道の「滝沢中央スマートIC」が4月20日午後3時に開通する。開通式典の詳細は決まり次第発表する。

滝沢中央スマートICは、盛岡IC~滝沢IC間の盛岡ICから4㌔北側に、滝沢ICから6㌔南側に本線直結型により接続され、滝沢市の中心部に位置する。一旦停止型のフルインター形式で24時間利用可能。

今回の開通により、滝沢市の穴口地区・室小路地区・牧野林地区周辺が新たに高速道路アクセス10分圏域となり、高速道路を利用した利便性の向上や、県道16号線(盛岡環状線)などでの混雑が緩和し、円滑な交通の確保が期待されるほか、搬送時間短縮による地域の救急医療支援が期待される。

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