北近畿豊岡道「日高豊岡南道路」 丹波空港~日高神鍋高原間 11月1日に開通 災害時に緊急輸送路として期待

国土交通省豊岡河川国道事務所はこのほど、国道483号北近畿豊岡自動車道の一部を形成する日高豊岡南道路・但馬空港IC~日高神鍋高原IC間(延長6・1㌔)を、11月1日午後4時に開通すると発表した。開通を記念し、同日午前10時から、但馬空港IC付近上佐野トンネル内で開通式典を開催する。

北近畿豊岡自動車道(延長約70㌔)は、兵庫県北部の但馬地域と丹波地域の連携を支援するとともに、舞鶴若狭道などを介し京阪神都市圏と直結することで地域の活性化を支援する自動車専用道路。日高豊岡南道路は災害時等の交通の確保、第3次医療機関へのアクセス向上及び観光振興への支援等を目的に事業を推進している。06年度に事業化、12年度に工事着手。総事業費は498億円。設計速度80㌔/時、車線数2車線。

04年10月の台風23号をはじめ但馬地域を流れる円山川は幾度となく氾濫し、市民生活に多大な影響を与えている。日高豊岡南道路は、標高の高い位置を通過するため、水害への影響は受けにくく、災害時においても緊急輸送路としての確保が期待される。

日高豊岡南道路及び但馬地域の道路ネットワークの整備により、但馬地域のドクターカー30分圏域人口カバー率が90%から98%に拡大し、救急搬送時の時間短縮などが期待される。

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