南九州西回り道「出水阿久根道路」高野北~野田間 3月11日開通 インバウンドの増加

国土交通省鹿児島国道事務所(川俣裕行所長)は1月26日、南九州西回り自動車道「出水阿久根道路」(延長14.9㌔)のうち、高尾野北IC(鹿児島県出水市高尾野町)~野田IC(出水市野田町)間(延長2・8㌔、暫定2車線)を3月11日に開通すると発表した。開通時刻、開通式典の詳細は決まり次第発表する。

開通区間は、1997年事業化、07年度から工事着手。「出水阿久根道路」の総事業費は約555億円。

鹿児島県の最北端である長島町は、養殖ぶり日本一の水揚げを誇る。豊富な水産資源を地域の魅力として、漁協職員向け食堂を一般向けにリニューアルし、旅行会社と連携協定締結をするなど、観光客を地域に呼び込む体制が強化されている。同締結を機に、長島町来訪ツアーが企画され、16年度のツアー参加者数は前年度と比較し、約12倍増加。今回の開通で、さらなるツアー参加者数の増加が期待される。

また、出水市には、日本最大級の武家屋敷群があり、インバウンドのツアー立寄り地に選定されており、積極的なインバウンド受入施策を推進。14年10月には、熊本空港と台湾(高雄)間の直行便ができ、15年度は熊本方面からのインバウンドが前年比で2倍増加。今回の開通でさらなるインバウンドの増加が期待される。

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