圏央道4車線化 コロナ影響で一部遅れ 久喜白岡~大栄間調整会議

「首都圏中央連絡自動車道4車線化(久喜白岡JCT~大栄JCT)連絡調整会議」は3月29日、初会合をWEB形式で開催した。2022年度末から順次供用を開始する予定だが、新型コロナ感染症の拡大の影響で借地協議等に時間を要しており、一部区間の4車線化が25~26年度にずれ込む見通しであることが示された。

同会議は関東地方整備局とNEXCO東日本、埼玉県、茨城県、千葉県で構成。4車線化工事等の状況について情報共有を図ることを目的に設けられた。

圏央道は埼玉県久喜市の久喜白岡JCTから千葉県成田市の大栄JCTまでの約92・2㌔が暫定2車線での供用となっている。関東地方整備局とNEXCO東日本は共同で同区間の4車線化工事を進めており、これまでに約8割の区間で工事に着手。当初、24年度中の4車線化完了を目指していた。

しかしコロナ禍を受けて対面での用地交渉を自粛したため、全体で約700件ほど必要な作業ヤードの確保に遅れが発生。施工ヤードが制約されたほか、借地の許可が得られず、工事用進入路や橋梁架設の計画見直しによる施工期間の延長等が生じた。

このため▽五霞IC~境古河IC(6・9㌔)▽坂東IC~つくば中央IC(19・4㌔)▽牛久阿見IC~阿見東IC(5・9㌔)▽稲敷IC~神崎IC(10・6㌔)――の4区間で工事完了が25~26年度になる見込み。土地協議に関しては、各県と連携して人員の増強など対応を強化していくことが確認された。

そのほかの区間は24年度までの供用を目指し、工事完了区間から順次供用を開始していく予定となっている。

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