尾道松江線待望の全通へ

 国土交通省福山河川国道事務所(中川哲志所長)と三次河川国道事務所(猪森正一所長)は先月21日、中国横断自動車道尾道松江線(愛称=中国やまなみ街道)の世羅IC(広島県世羅郡)~吉舎IC(同県三次市)間(延長20.4㌔)を3月22日に開通させると発表した。

 これにより、島根県松江市から広島県尾道市までの“中国やまなみ街道”尾道松江線137㌔全線が開通。山陰と山陽、そして四国まで高速ネットワークで結ばれることになる。開通式、開通時間は詳細が決まり次第発表される予定。
 開通する区間は、暫定2車線、設計速度80㌔/時。新直轄方式のため通行料金は無料。

 中国横断自動車道尾道松江線の全線開通で、松江市~尾道市間の移動時間が、3時間50分から2時間30分と約80分短縮。広域周遊が可能になり、観光産業の活性化に期待がかかる。

 また、物流の効率化により沿線地域の企業立地が進むことが想定され、新たな雇用が創出されるなど、更なる企業活動の活性化で地域産業を支援。日本海側拠点港「境港」から広島方面や、瀬戸内地域と物流ネットワークが形成され、北東アジア地域との貿易拡大等が期待される。

パーマリンク