復興支援道路・宮古盛岡横断道路 2020年12月5日 区界道路が開通 冬期交通の安全性が向上

[caption id="attachment_10627" align="alignleft" width="300"] テープカットやくす玉開披で開通を祝う[/caption]

岩手県宮古市と盛岡市を結ぶ復興支援道路・宮古盛岡横断道路のうち、区界道路(区界~簗川間、延長8・0㌔)が昨年12月5日午後3時に開通した。同道路の最大の難所である区界峠を回避し、冬季交通の安全性が向上し、救急搬送の迅速化や産業活性化など多くの効果が期待される。

盛岡市簗川の現地で開通式典が開催され、達増拓也岩手県知事をはじめ、谷藤裕明盛岡市長など沿線首長、県・市議会議員、国会議員、国土交通省の梅野修一東北地方整備局長など関係者約50人が出席し、テープカットやくす玉開披などで開通を祝った。達増知事は「円滑な物流や医療活動の支援、冬季の走行安全性向上など多くの効果を発揮するものと確信している」と挨拶した。

区界道路には、宮古~盛岡間で最も標高が高く、急カーブや急勾配が連続する区界峠が並行し、冬季は雪で視界不良に見舞われるなど重大事故の危険性が高かった。同区間に整備された県内最長の新区界トンネル(延長4998㍍)と簗川トンネル(延長1576㍍)の通過により区界峠を回避し、安全・安心な通行が可能になる。宮古市から盛岡市の岩手医大付属病院までの所要時間は1時間45分になり、8分ほど短縮する。

今回の開通により、宮古盛岡横断道路(延長約66㌔)の約7割にあたる45㌔が開通。区界道路の総事業費は約542億円。

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