復興道路の利活用目指し 三陸沿岸道懇談会設立

2021年中の全線開通を予定している岩手、青森県内の復興道路・復興支援道路を最大限に利活用する方策を検討する三陸沿岸道路等利活用懇談会(会長=石渡史浩三陸国道事務所長)の設立総会が6日に開催された。メンバーは東北地方整備局、岩手復興局に自治体側から岩手、青森両県と沿線19市町村も加わって構成。今後、北部と南部それぞれの広域連携などを協議するワーキンググループを立ち上げ、来年2月の第2回会合で、具体的な連携策等を提示していく。

東日本大震災からの復興のリーディングプロジェクトとして整備が進む縦軸の復興道路、三陸沿岸道路は全長359㌔のうち野田久慈道路(約25㌔)以外が概成している。横軸の復興支援道路は宮古盛岡横断道路が21年3月、釜石自動車道は19年3月に全線開通した。開通後はそれぞれ増加傾向を示しており、産業や物流、観光、医療などの各方面で整備効果が現れつつある。

設立総会は会場の三陸国道事務所と東北地方整備局、岩手河川国道事務所、南三陸沿岸国道事務所をオンラインで結んで行われた。復興道路を活用して「三陸の魅力を伝えるため連携していこう」と誓い合った。

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