徳島南部道・徳島JCT~徳島沖洲IC間3月21日開通 ”命の道”南伸に弾み 飯泉知事「新たな四国の玄関口」


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青天のテープカットでは、天候の安定と工事の安全を願い続けた関係者に笑顔が広がった

吉野川を渡河する徳島南部自動車道・徳島JCT~徳島沖洲IC間(延長4・7㌔)が3月21日、待望の開通を迎えた。午前10時、徳島沖洲IC付近で開かれた式典は申し分ない快晴。阿波連の阿波踊りで始まった祝賀式、テープカット、くす玉開披、関係車両54台による通り初めなど、天候の安定と工事の安全を願い続けた関係者に笑顔が広がった。「雨が続いていたのに、この日だけ晴れた」。出席者も驚くほどの青天に色とりどりの風船が色鮮やかに舞い上がり、午後4時には一般車両の通行がスタートした。

式典には、木村次郎国土交通大臣政務官、飯泉嘉門徳島県知事や徳島県選出国会議員、南恒生徳島県議会議長ら約220人が出席。主催者挨拶ではNEXCO西日本の前川秀和社長が登壇し「開通により観光や物流の活性化、災害復旧にも寄与する」と語った。

来賓祝辞では飯泉知事が「災害列島ともいうべきこの国難、異常気象の中で、吉野川を渡河する難工事を見事にやり遂げていただいた前川社長はじめ関係の皆様に心から感謝を申し上げたい」と謝辞を述べ、「新たな四国の玄関口が完成した。〝命の道〟の南伸へ、大いなる弾みになる」と満面の笑みで挨拶した。


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27隻の漁船による海上パレード

この日、出席者を驚かせたのが、大漁旗を掲げた27隻もの漁船による海上パレード。「海上から大きく手を振る漁師たちの姿に胸が熱くなった」というNEXCO西日本徳島工事事務所の浦啓之所長は、「例年1~2月は荒天が続くが今年は好天に恵まれ、順調に工事が進みました」と安堵の表情を見せた。


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「南伸に期待します」と話す新居委員長(前列中央)と岡澤さん

また、約20年にわたり、高速道路整備を求める活動を続けている「四国はひとつ”阿波のみち”女性フォーラム実行委員会」の新居洋子実行委員長と事務局の岡澤碧さんも晴れ晴れとした表情で開通式に参列。「川と海の境目を走る吉野川サンライズ大橋は、世界に誇れる技術を駆使した素晴らしい道路。全国の皆様にお越しいただきたいし、この道の南伸にも期待しています」と、徳島県の貫名功二県土整備部長らとともに笑顔を見せた。

  ◆区間概要◆

徳島南部自動車道は、徳島JCTから徳島県阿南市の阿南IC(仮称)を結ぶ延長約22㌔の高速自動車国道。四国横断自動車道の一部を形成する。徳島JCT~徳島沖洲IC間の事業費は約1200億円。区間内には吉野川に架かる橋梁としては最長の吉野川サンライズ大橋が設けられた。橋長1696・5㍍のPC15径間連続箱桁橋で、コンクリートの道路橋としては国内最長級となる。徳島津田IC以南は直轄高速で今後の南伸に期待がかかる。


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