新名神・高槻~川西 12月10日開通

NEXCO西日本関西支社が整備を進めていた新名神高速道路・高槻JCT・IC~川西IC間(約26・2㌔)が10日、開通した。年度末には神戸JCTに至る16・9㌔の開通が予定されているなど、着々と整備が進む新名神。今回の開通で名神高速道路、中国自動車道とのダブルネットワーク化に向け大きく前進した。

 

開通したのは高槻JCT・IC(大阪府高槻市宮が谷町)から川西IC(兵庫県川西市西畦野)までの延長26・2㌔。高槻JCTを介して名神高速道路から分岐し、高槻市待望の高槻ICが設置されたほか、茨木市に茨木千提寺ICと同PA、箕面市に箕面とどろみIC、兵庫県域では阪神北地域東部の玄関口となる川西ICが設けられた。

高槻料金所で行われた開通式典には沿線自治体や国土交通省、国会議員、施工者ら約600人が出席。冒頭、主催者を代表してNEXCO西日本の石塚由成社長が「今回の開通で大阪北部地域と兵庫県川西地域から周辺の高速道路ネットワークへのアクセス性が向上。地域間の連携強化に寄与するものと期待している。残る区間の工事も安全最優先で進め、新名神の全線開通に最大限、努力していく」と挨拶した。

来賓祝辞では、新名神高速道路建設促進議員連盟会長の伊吹文明衆院議員が「新名神はまだ開通していない区間が多く残り、1本の道路として完成したとは言えない」と述べ、多数出席した衆参国会議員とともに「早期の全線開通に力を尽くす」と誓った。

式典後、高槻料金所付近の本線上に移動して行われた鋏み入れ式・久寿玉開披では、関係者一同が見守る中、地元園児が元気よく「開通おめでとう!」と発声。テープカット、通り初めが行われた。

高槻~川西間の開通で名神の渋滞解消や代替路の確保等が期待されているほか、沿線地域では約3千人の新たな雇用が創出されており、今後も物流施設の進出が計画されている。

年度末に予定されている川西~神戸間が開通すれば、中国自動車道と接続。関西圏の活性化に大きな起爆剤になるものと期待されている。

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