早期完成・早期事業化に向け取組みを確認 九州中央道建設促進協議会総会

[caption id="attachment_2129" align="alignleft" width="300" caption="挨拶する宮崎県の図師県土整備部長"][/caption]

宮崎、熊本両県と関係首長らで構成されている九州中央自動車道建設促進協議会(会長=河野俊嗣宮崎県知事)は15日、宮崎県延岡市の「キャトルセゾン・マツイ」で本年度総会を開催した。協議会副会長である宮崎県の首藤正治延岡市長と熊本県の工藤秀一山都町長、宮崎県の佐藤貢日之影町長など両県の関係者約35人が出席し、本年度の事業計画案を承認。九州中央自動車道の事業中区間の早期完成、未事業化区間の早期事業化に向け、一丸となって全力で取り組んでいくことを確認し合った。

宮崎県の図師雄一県土整備部長は「本路線の全線開通に向けて、決して目処が立ったと言える状況ではなく、依然として強い危機感を持っている。早期完成、早期事業化に向け、全力で取り組んでいく」と、知事の代理で挨拶した。

九州中央道は、九州東西の地域間格差を是正し、地方の自立と活力ある地域づくりを図る上で重要な役割を担い、大規模災害時や救急医療活動支援のための「命の道」として早期整備は喫緊の課題。

昨年3月には、熊本県側の「嘉島~小池高山」間が開通し、地域産業の活性化が図られ、今年4月には、宮崎県側の北方延岡道路が全線開通し、大型連休にはかつてないほどの観光客が訪れるなど多大なストック効果を発揮し始めている。このようなストック効果を最大限発揮するためにも全線開通は必要不可欠であり、早期完成のための予算の重点配分を、国に強く求めることなどが盛り込まれた提言書案は、満場一致で承認された。

また、本年度の活動予定として、8月に高千穂町で600人規模の建設促進地方大会の開催、10月に国などに予算確保に向けた提言を行うことなども決めた。総会後の意見交換会では、国土交通省の延岡、熊本両河川国道事務所長による管内の整備状況が報告された。

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