国土交通省は16日、社会資本整備審議会道路分科会国土幹線道路部会・本州・九州連携小委員会(委員長=羽藤英二東京大学大学院教授)の第5回会合を開き、「下関北九州道路」(下北道路、延長約8㌔)の事業化に向け、NEXCO西日本と福岡北九州高速道路公社へのヒアリングを実施した。
山口県下関市と福岡県北九州市を結ぶ高規格道路は関門橋だけで、並行する一般道路も関門トンネルに限られる状況下、下北道路の必要性はより高まっており、昨年12月には都市計画が決定された。小委員会では、その整備のあり方について今夏にも基本方針を策定し、国土幹線道路部会に報告する見通し。
NEXCO西日本は、供用から50年以上経過した関門橋と関門トンネルの大規模修繕の状況について報告したほか、予防保全や機能向上に必要な財源確保のため、関門トンネルの料金を見直した経緯を説明。東京~鹿児島間で建設中区間を含め、高規格道路のダブルネットワークが概成済みとなる中、本州と九州を結ぶ関門海峡高規格道路のダブルネットワーク化が必要と訴えた。
小委員会では、5月と6月に行われた委員による現地視察の結果が報告されたほか、周辺道路ネットワークや構造設計について意見が交わされた。
前回会合で要望があった60㌧級重量車の対応では、委員から「下北道路だけでなく、接続する北九州都市高速も含めた一体的な整備が必要」との指摘があった。
このほか、将来の維持管理コストを抑える構造形式の採用や、風況や地盤など事業費に直結する事前調査の充実、道路利用を促す制度設計を求める意見も出された。


