東日本、中期経営計画を一部見直し 圏央道4車線化、付加車線盛り込む 道路資産向け当初費用 約2000億円引き上げ

NEXCO東日本は、17~22年度の中期経営計画を一部修正した。首都圏ネットワークの一翼を担う圏央道・久喜白岡JCT~大栄JCTの4車線化(92・2㌔)が盛り込まれたほか、道東自動車道等の暫定2車線区間における付加車線事業が追加された。投資計画のうち、新設・改築、特定更新・修繕事業など道路資産向けの費用を、当初の約2兆円から約2兆2000億円に引き上げた。

中期経営計画の見直しは建設事業の追加、安全・安心対策の推進、冬期交通の確保、防災・減災対策の強化が柱。

建設事業では、政府が行った重要インフラ緊急点検を受け、道東自動車道・トマム~十勝清水(約10㌔)、秋田自動車道・湯田~横手(約8㌔)、磐越自動車道・三川~安田(約5㌔)、富津館山道路・富津竹岡~富津金谷(約3㌔)の付加車線事業を進める。

ワイヤロープの設置をはじめとする正面衝突事故防止対策は18年度までに125・7㌔で完了しており、19年度以降は更に約170㌔の区間で実施する。路上作業員に危険を知らせる危険車両侵入検知システムの活用や、トンネル火災時における安全対策としてカメラの追加設置も進める。

修正した計画では、期間中の料金収入を約3兆1000億円(見直し前約2兆8000億円)、投資計画のうち会社資産は約1200億円(同約1300億円)、関連事業の会社資産は約440億円(同480億円)に設定した。

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