東海環状道西回り区間の早期整備を!鈴木三重県知事「開通見通しの公表を」沿線いなべ市企業関係者と合同要望

[caption id="attachment_8839" align="alignleft" width="300" caption="青木国交副大臣に要望書と提言書を手交する鈴木三重県知事ら要望団"][/caption]

東海環状自動車道西回り区間の早期整備を強く求める地域の声を実現させるため、鈴木英敬三重県知事は10月31日、中部経済連合会、沿線いなべ市の企業関係者らとの合同要望を行った。

当日は、鈴木知事、中経連の栗原常務、日沖いなべ市長、吉川ゆうみ参議院議員のほか、東海環状道沿線のいなべ市に進出しているデンソー、トヨタ車体、神戸製鋼所、太平洋セメント、豊田合成、ヤマザキマザックマニュファクチャリングの工場長らも要望団に加わり、国土交通省の青木一彦副大臣、財務省の太田充主計局長と面談。整備促進を求める要望書、提言書を手交した。

鈴木知事は「今年3月に東員IC~大安IC間が開通したことで、三重県のいなべ市に初めて高速道路が繋がった。同日に開通した新名神三重県区間とともに、企業の生産性向上を後押ししている災害に強い道路であり、企業のBCPを支える上でも東海環状道は重要」と説明。企業が集積する北勢地域では、東海環状道の延伸を見据えて更に企業立地が進む現状を示した上で、大安IC~北勢IC間の前倒し開通と北勢IC以北の開通見通しの早期公表を求めた。

デンソー大安製作所の堀所長からは「競争の激化から、製品納期の精度向上や輸送中リードタイムの短縮が求められている。昨今の物流業界のコスト軽減と人手不足の解消等に対処していくためには、高速道路による定時性の確保やアクセスの向上は不可欠」と切実な声が寄せられ、東海環状道西回り区間の早期整備の思いが伝えられた。また、同行した吉川参議院議員も「ビジネスが広がるよう残る区間の開通見通しを示してほしい」と述べた。

こうした要請に耳を傾けていた青木副大臣は「開通の見通しが立たないと地域でも目標が立てられない」と発言。「この地域が日本経済を支えているとも言える。早く見通しが示せるよう頑張る」と決意を示した。

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