松山道・伊予～内子五十崎　付加車線７日に着工

ＮＥＸＣＯ西日本四国支社は４月７日、松山自動車道・伊予ＩＣ～内子五十崎ＩＣ間（延長24㌔）のうち、伊予ＩＣ寄りの約６㌔に付加車線を設置し４車線化する工事の着工式を、伊予市民体育館で開催した。また、愛媛県と、松山自動車道大洲道路４車線化整備促進期成同盟会は、松山自動車道・松山ＩＣ～大洲ＩＣと、大洲道路の早期全線４車線化を求める共同宣言式を行った。

着工式には、ＮＥＸＣＯ西日本の前川秀和取締役常務執行役員や中村時広愛媛県知事、国会議員など関係者約90人が出席した。主催者の前川取締役常務施行役員は「工事の安全を最優先に１日も早い完成を目指し事業を推進していく」と挨拶した。中村知事は「いよいよ付加車線設置事業の着工となった。全線４車線化への大きな一歩だ。早期完成に向け、全力を尽くしていく」と述べた。

同社の大木俊之愛媛高速道路事務所長から工事計画の説明がされた後、工事の安全と早期完成を願い、関係者らが鍬入れをし、万歳三唱を行った。

続く共同宣言式では、中村知事、大城一郎八幡浜市長ら４人が松山自動車道・松山ＩＣ～大洲ＩＣと、大洲道路の早期全線４車線化を求め、共同宣言を読み上げた。

松山自動車道の松山ＩＣ以南は、「大洲道路」の一部を除き暫定２車線となっており、これまで交通事故や年末年始・大型連休を中心に渋滞するほか、積雪による長時間の全面通行止めなどがあり、経済的損失は多大であった。

松山自動車道・松山ＩＣ～大洲ＩＣ間が16年６月７日、国から付加車線設置検証路線に選定。これを受け、同社は暫定２車線区間の安全性、走行性の確保を目指し、当該区間で速度低下が見られる伊予ＩＣ寄りの約６㌔に付加車線を設置し、通行車両の速度低下や、反対車線側への飛び出しなどの事故発生リスクの解消を目指していく。同区間には明神山トンネルと、３つの橋が新設し、21年度の完成を目指し、工事を進めていく。

式典では、同期成同盟会会長を務め３月30日に急逝した清水裕大洲市長に、参加者が哀悼の意を表した。