栃木県足利市の山林火災 東日本関東支社が消火活動に協力


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2月21日、栃木県足利市で起きた山林火災は、106㌶を焼き、付近305世帯に避難勧告が出される等、3月15日の「鎮火宣言」まで、地域に大きな不安をもたらすことになった。一方、出火元となった西宮町の両崖山(251㍍)に近接する北関東自動車道では、足利IC付近ののり面高所に火災が延焼し、一時通行止めとなった。散水車38台、延べ百人のスタッフを動員し、消火活動、足利市への協力体制を構築した、NEXCO東日本関東支社の「その時」、をレポートする。


登山者の119番で判明した両崖山の火災は、強風と乾燥により瞬く間に延焼した。NEXCO東日本関東支社では管理隊への巡回強化が指示されていた折、24日午後8時頃、隊員がのり面上部に不穏な煙を確認した。


「車両の通行に影響する可能性が有る」と即座に判断した同支社では、太田桐生IC―足利IC間で午後10時20分、速やかに通行止めを開始した。その直後の午後11時、通行止め区間にある大岩トンネル坑口付近ののり面上部にとうとう山火事が延焼した。急遽手配された散水車の放水による延長防止を開始した。


消防隊の消火活動はその時、南側に集中する人家を優先に進んでおり、高速道路までは手が回っていなかった。高速道路から延焼防止活動を続け、翌25日、支社管内14管理事務所から散水車13台が急遽現場に集められた。佐野田沼雪氷基地の貯水槽は見る間に水が減り、給水に時間を要することが予想されたため、さらに25台の給水車が補給班として給水補給にあたることとなった。


26日には国土交通省によるオンライン会議「国道50号等災害時交通マネジメント検討会」が開かれ、学識経験者、宇都宮国道事務所、高崎河川国道事務所、栃木県、群馬県、足利市、太田市、栃木県警、群馬県警、NEXCO東日本が組織を超えて連携。NEXCO東日本からは、関東支社管理事業部の丸山大三調査役と、宇都宮管理事務所の川嵜裕二所長が出席し、「迂回ルートや渋滞監視等の情報を共有するとともに、ツイッター等も活用した交通マネジメントに取り組むことを確認した」という。


実はこの日、NEXCO東日本では足利市の調整池に対して注水協力を行っている。報道で調整池の水不足を知った宇都宮管理事務所が足利市の担当課と連絡を取り合い、給水車10台を派遣したのだ。「本線の消火活動は落ち着いていたので、何かお手伝いできないか」との思いからだった。


そして27日、耐え続けた高速道路にようやく消防隊が駆け付けた。切土のり面上部で人力消火が始まり、28日には自衛隊・消防隊のヘリによる散水が大岩トンネル坑口上部に対して行われ、現場作業員の間には安堵の空気が流れた。


3月1日、足利市の山火事は和泉聡市長により「鎮圧」が宣言された。関東支社では再度の延焼に備え、緊急の通行止めと散水車による放水を行う体制を構築した上で北関東道の通行止めを午後5時、解除した。


足利市にはその後、乾燥と強風の中、鎮火に尽くした関係者に対し、感謝のメッセージが続々と届けられた。「ちいきをまもってくれて ありがとう」。その陰に、報道されない多くの連携があったことを報告したい。

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