緊急輸送路の役割担う 11月20日 西九州自動車道建設促進大会開催 早期全線開通、4車線化へ気勢

[caption id="attachment_10524" align="alignleft" width="300"] 西九州道の早期整備へ「がんばろう三唱」。国への要望につなげた[/caption]

西九州自動車道の早期全線開通に必要な予算の確保を訴えるため、長崎県、福岡県、佐賀県と3県沿線市町は11月20日、東京・千代田区のホテルグランドアーク半蔵門で建設促進大会を開催した。主催は、西九州自動車道建設推進協議会、長崎県西九州自動車道建設促進期成会(両会長=中村法道長崎県知事)、同道建設促進期成会(会長=深浦弘信伊万里市長)。

中村知事や福岡、佐賀両県副知事、深浦伊万里市長など沿線自治体の首長、来賓の国土交通省の鳩山二郎大臣政務官、3県選出国会議員など関係者約60人が出席した。
主催者挨拶で中村知事は「西九州道は、自然災害発生時の緊急輸送路として重要な役割を担うなど安心快適な暮らしに欠かせない道路。全線開通に向け引き続き全力を注いでいく」と述べ、鳩山政務官は「地方創生の一番最初の入口は災害に強いまちづくりである。皆様と気持ちを共に、一生懸命に仕事をさせていただく」と挨拶した。

福岡市から唐津市・伊万里市・佐世保市を経て武雄市に至る西九州道は、全長約150㌔のうち約7割の110㌔が供用。唯一未事業化区間である二丈IC(仮称)~二丈鹿家IC間(約10㌔)は、昨年度から計画段階評価に着手されている。
事業中区間である今宿道路、伊万里道路、伊万里松浦道路、松浦佐々道路の早期完成、二丈IC(仮称)~二丈鹿家IC間における自動車専用道路としての早期事業化や、佐々IC~佐世保大塔IC間の4車線化の早期完成と残る暫定2車線区間の4車線化などを盛り込んだ西九州道の早期完成を求める大会決議を満場一致で採択し、黒田成彦平戸市長が「がんばろう三唱」を行い、早期全線開通に向け決意を新たにした。

大会終了後、中村知事や深浦伊万里市長らは大会決議を携え、財務省の太田充事務次官や国土交通省の山田邦博技監などを訪問し、要望活動を実施した。

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