西湘PA復旧 4月29日 防災機能の強化図る

NEXCO中日本は、2019年、関東地方に上陸し甚大な被害をもたらした台風19号で被災した神奈川県小田原市の西湘バイパス・西湘PA(下)の復旧工事を完成し、4月29日午前0時にリニューアルオープンした。
オープンに先立ち28日には同社伊勢原保全・サービスセンターの中嶋秀和所長、守屋輝彦小田原市長が参加し、災害復旧工事完成式典が行われた。中嶋所長は「このPAは相模湾沿岸の風光明媚な立地にあり、多くの人に利用されてきたが、台風19号で大規模な被害を受けた。復旧にあたっては、災害に強いパーキングエリアとするため、防災機能の強化を図った」と挨拶した。
同PAは台風19号の高波により、トイレや売店などの建屋が損壊、PA敷地内に土砂が堆積し、歩道デッキコンクリートや越波防止柵が破壊されるなどの被害があり、一時は使用できなくなっていた。19年11月から緊急作業を実施し、12月には仮オープンしていたが、22年2月に完全閉鎖し、全面復旧工事を行っていた。
従来海側にあったトイレなどの建物・施設を本線側(内陸側)へ移設し、津波や高波による影響を軽減。パーキングエリアの地盤を約2.2㍍、波返し擁壁を約2.4㍍嵩上げするなどして、防災機能を高めた。

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