西知多道路サミット 来年度の事業化を 中部圏の活性化、日本再生に不可欠

[caption id="attachment_2919" align="alignleft" width="300" caption="「西知多道路の来年度の事業化を」と会場は熱気に包まれた"][/caption]

名古屋都市圏と中部国際空港を結ぶ西知多道路の新規事業化を求める総決起大会「西知多道路サミットin東京」が東京・平河町の都道府県会館で行われた。大村秀章愛知県知事ら沿線関係者全員、「来年度事業化を!」と記されたたすきを掛け、地方創生、国際競争力の強化のためにも不可欠な西知多道路の重要性をアピール。駆けつけた二階俊博自民党総務会長は「(事業化に)GOサインを出すだけ」と語り、会場の熱気をしっかりと受け止めた。

西知多道路は愛知県東海市から常滑市に至る延長約18・5㌔の自動車専用道路。伊勢湾岸自動車道や名古屋高速道路などと接続することにより名古屋都市圏自動車専用道路網を形成する。

現在、常滑市の中部国際空港と名古屋都市圏を結ぶものとしては知多半島道路しかない。来月13日に愛知県区間が完成する新東名高速道路との連携や今後のインバウンド対応等から増大が予測される中部国際空港経由の交通量を円滑に、かつ安全に確保するためにも西知多道路の早期整備は、中部圏全体の悲願となっている。

こうした地元の熱い思いに応えて行われた総決起大会では、鈴木淳雄東海市長の開会宣言に続き、主催の西知多道路推進協議会を代表して、会長の大村秀章愛知県知事が登壇。「中部国際空港や名古屋港を擁する知多地区は世界に繋がる玄関口。日本のモノづくりの中心地である中部圏の活性化、日本経済の底上げのためにも西知多道路重要であり、ぜひ来年度の事業化を」と挨拶した。

続いて、経済界を代表して三田敏雄中部経済連合会会長が「物流拠点を支えるインフラ整備は大変重要。高速道路ネットワークと円滑に接続することは国際競争力の強化や経済再生のためにも必要であり、西知多道路の整備は早く実現しなければならない」と提言。経済界として早期整備に向け全力で取り組む姿勢を強調した。

大会には二階自民党総務会長のほか、川﨑二郎衆院議員など多くの国会議員が参加。関係者が見守る中、宮島壽男知多市長が①来年度の西知多道路の新規事業化を図ること②真に必要となる道路整備についての予算を確保し、緊急かつ計画的に事業推進を図ること――を骨子とする大会決議を朗読、満場一致で採択した。

最後に、伊藤忠彦衆院議員の音頭で、参加者全員、拳を突き上げ「頑張ろう」を三唱。来年度事業化へ強い決意を示した。

大会後、大村知事ら要望団は石井啓一国交相と面談し、決議を手交。大村知事らは「西知多道路の整備は中部圏の総意」と訴えた。

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