豊前~宇佐間、佐伯~蒲江間 東九州自動車道2路線開通 6カ月後のストック効果

今年3月、豊前IC~宇佐IC間、佐伯IC~蒲江IC間が相次いで開通した東九州自動車道。同道による大分県と宮崎県のネットワーク化が実現した。開通後初めて迎えた夏季シーズンにおいて、東九州道を利用した観光客が増加し、各種施設の売り上げが順調に伸びたことが、国交省、NEXCO西日本の調べで分かった。

開通後6カ月後調査によれば、大分、宮崎両県の主要観光地の入込客数は、前年同時期との比較で約1・1倍増加。旅行のきっかけとして、約6割の旅行者が東九州道の開通を理由に上げるなど、利用促進への高い誘発効果を上げている状況が示された。

沿線の道の駅の売上増進にも貢献した。10施設ある道の駅の売上額は約1・1倍の3億6200万円。地元特産品の販売に注力したイベント等の展開との相乗効果で、活況を呈した。

また、旅行代理店による東九州道を利用した観光ツアーが多数開発されたことも分かった。開通前24ツアーだったのが、開通後には39ツアーとなり、ツアー定員数も2200人から4300人とほぼ倍増となり、観光需要の底上げに貢献した。

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