近畿圏での暫定車種間比率 4月から対距離制料金へ 西日本と阪神高速道路

NEXCO西日本と阪神高速道路は1日、17年以降、対距離制料金体系へと移行していた高速道路で、激変緩和措置として一部車種で実施している暫定車種間比率を3月31日で終了、4月1日から本来の対距離制料金とすることを発表した。

対象となるのは、近畿自動車道と阪和自動車道・長原IC~岸和田和泉ICの中型車、境泉北道路と第二神明道路・第二神明道路北線の中型車・大型車、阪神高速の中型車・特大車。

普通車を1・0とした料金比率が、中型車で1・07から1・2、大型車で1・55から1・65、特大車で2・14から2・75と改定。対距離制に移行した他の近畿圏の料金と同じ本来の車種別料金となる。路線別に見ると、近畿道・吹田IC~松原IC間を中型車で利用した場合、800円から880円に。第二神明・須磨IC~明石西IC間を大型車で利用した場合、750円から800円などとなる。

近畿圏の高速道路では、これまでの整備の歴史的経緯などから、路線ごとに料金水準や車種区分が異なっていたが、17年6月から対距離制を基本とした利用重視の料金体系へ整理・統一。順次移行してきた。

その際、値上がりとなった路線での利用者の負担増等を考慮し、激変緩和措置として、移行される料金より安くなる暫定車種間比率が導入されていた。

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