開通時期見直し 新東名調整会議で

新東名高速道路(海老名南JCT~御殿場JCT間)連絡調整会議が8月27日、横浜市の神奈川県中小企業共済会館で行われ、20年度開通予定だった新東名高速道路・秦野IC~御殿場ICの開通時期が23年度に遅れる見通しであることが報告された。

会議では、NEXCO中日本が昨年度末開通した厚木南IC~伊勢原JCT間の利用状況について報告。「1日あたり約1万台の利用がある。並行する東名の交通量は1日あたり約6000台減少し、東名と新東名の断面交通量は1日あたり約4000台増加している」と、交通分散が図られつつ、東名、新東名全体で順調に交通量が伸びている状況が示された。

続いて、未開通区間のうち、伊勢原大山IC~秦野IC間の開通予定を20年度から21年度に、秦野IC~御殿場IC間の開通予定を20年度から23年度に見直すことが報告された。

同社によると、伊勢原大山IC~秦野IC間では用地取得の難航、膨大な埋蔵文化財調査等により道路本体工事が遅延。

また、秦野IC~御殿場IC間では、のり面崩落に伴う工事用進入路のルートと構造の見直しが生じたほか、想定以上の断層破砕帯が確認されたことにより橋梁構造形式を変更。これらに伴い、施工計画の見直しが発生したが、中日本では「引き続き工期短縮に努め、1日も早い開通に努力する」としている。

なお、御殿場IC~御殿場JCT間は予定通り、20年度の開通を目指し、工事が進められている。

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