阪神高速6号大和川線が全通 鉄砲~三宅西間の開通で 堺浜~松原JCT間、30分短縮

[caption id="attachment_9384" align="alignleft" width="300" caption="大和川線(9.7㌔)のうち、70%がトンネル構造"][/caption]

阪神高速6号大和川線のうち、鉄砲(大阪府堺市堺区鉄砲町)~三宅西(松原市三宅西付近)までの7・7㌔が3月29日午後4時に開通した。「大阪都市再生環状道路」の一翼を担う大和川線の全線が開通した。

開通式典は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止。開通に先立ち、鉄砲(東行)入口料金所で、阪神高速道路建設事業本部堺建設部の杉江功部長から、一般車両の通り初めに参加するドライバーに花束が贈呈された。

大和川線の全線開通により、高速道路ネットワークが強化され、拠点間のアクセスと利便性が向上。これまで、堺浜から松原JCT間の一般道経由での所要時間は、約45分だったが、大和川線利用により、約16分と大幅に短縮する。

大和川線は、堺市と松原市を東西に結ぶ9・7㌔の高速道路で、6・8㌔がトンネル構造になっており、4号湾岸線と14号松原線を接続。トンネルは四角い開削トンネル構造と、丸いシールドトンネル構造に分かれ、大和川線ではそれぞれの構造に合わせて避難経路を設置。なかでもシールドトンネル区間では、道路下部空間に避難通路を設置し、すべり台でこの通路へ避難する西日本初の形式を採用している。

利用者の安全・安心のため、トンネル内には緊急時に音声で情報提供する拡声放送装置や、火災の延焼・拡大を防ぐ水噴霧設備、煙の流れを制御するジェットファンなどのほか、多種にわたる防災設備を整備している。

なお同社は3月17日、29日の開通に先立ち、開通区間の防災対策や、トンネル内での事故や火災発生など緊急時の避難方法など、報道陣に公開した。

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