館山道・木更津南~富津竹岡間4車線化着工へ ”房総”活性化へ大きく前進

NEXCO東日本関東支社は20日、平成30年度の完成を目指している館山自動車道・木更津南JCT~富津竹岡IC間(延長20・7㌔)4車線化工事の着工式が、千葉県富津市の富津市民会館で行い、関係者が見守る中、工事の安全と早期完成を誓い合った。

東関東自動車道館山線・一般国道127号富津館山道路建設促進期成同盟会との共催で行われた着工式には沿線関係者ら約130人が出席。冒頭、同期成同盟会を代表して金丸謙一館山市長が「当地域の半島性の脱却のため、広域幹線道路の整備は不可欠であり、館山自動車道は地域発展の要となる道路。全通しているものの未だ暫定2車線であり、観光、物流だけでなく、災害時のリダンダンシー確保のためにも、早期の4車線化を実現したい」と挨拶。続いて、主催者を代表して登壇した廣瀨博NEXCO東日本社長は「緊急輸送路としてなど館山道の機能強化に向け、4車線化の早期完成に取り組む」と挨拶、決意を語った。

来賓挨拶では、森田健作千葉県知事が「1日も早い完成に向け、県も全面協力する」、浜田靖一衆議院議員が「待ちに待った4車線化の着工となる。本日は房総半島の夢を育む大きな一歩」と語った。

越智繁雄国土交通省関東地方整備局長の祝辞、加藤孝夫NEXCO東日本木更津工事事務所長の工事説明の後、鍬入れ式が挙行された。
最後に、施工企業を代表して五洋建設東京工事本店の松村紀甫現場代理人が「受注者一同、安全確保を最優先して取り組む」と安全宣言し、鈴木洋邦君津市長、佐久間清治富津市長の音頭で万歳三唱。無事故による早期完成を祈願した。

木更津南~富津竹岡間20・7㌔のうち、拡幅されるのは君津~富津中央間7・7㌔、富津中央~富津竹岡間7・0㌔の計14・7㌔。工事の内訳は土工12・8㌔、橋梁0・6㌔、トンネル1・3㌔。富津中央~富津竹岡間には(仮称)浅間山バスストップが設けられる。

同区間は特に観光シーズンでの渋滞が著しく、君津~富津竹岡間では昨年5月、12・5㌔の渋滞が発生。通過に74分を要したが、4車線化後は所要時間10分と、大幅な時短効果が見込まれる。

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