4車線化手続き 政省令見直しへ

国土交通省は1日、高速自動車国道の暫定2車線区間の4車線化する手続きを一部見直す政令案と省令案についてパブリックコメントを始めた。国幹会議の議を経ずに同省が決定することで、課題の4車線化事業を円滑な対応を実現し、高速道路会社等の取り組みを後押しする。9月30日まで意見を募集し、10月上旬に公布・施行する方針。

暫定2車線区間は現在、供用済み延長の約3割に当たる2516㌔。これら区間については①対面交通の安全性や走行性②大規模災害時の対応③積雪時の狭隘な走行空間――等の課題を抱えており、7月の国土幹線道路部会の中間答申では「透明性を確保しつつ、機動的に対応することが必要」と指摘された。

この中間答申を踏まえ、国交省では整備計画の変更等に係る手続きの見直しを検討。国幹会議の議が必要な事項から、区間ごとの車線数と工事費用の概算額を除外する関連政令・省令の改正案をまとめた。部会中間答申が挙げた「透明性の確保」については、社会資本整備審議会など第三者委員会で議論を行うことで確保する。

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