10月30日「登米志津川道路」全通へ 三滝堂~志津川間の開通で

国土交通省仙台河川国道事務所は、登米志津川道路の未開通区間三滝堂IC~志津川IC間延長9・1㌔が30日に開通する見込みとなったと発表した。これにより登米志津川道路は全線開通となる。

東北地方太平洋沖地震では、南三陸町志津川地内において、大津波により道路が浸水し、交通ネットワークが寸断した。また、国道45号は過去に大雨などで道路が冠水したり、津波警報発令時には不通となるなど幾度も災害に見舞われてきた。登米志津川道路の整備で災害時の危険箇所を回避する最短ルートを形成することが可能となり、緊急車両や救急搬送の時間短縮、走行性の向上など様々な点で改善される。

南三陸町は沿岸漁業や養殖業が盛んで、現在は東日本大震災以前を上回る水揚高となっている。この開通で水産物などの輸送効率化・品質向上が図られ、基幹産業である水産業のさらなる発展に期待できる。

南三陸町志津川地区では、登米志津川道路を軸とした復興事業等が進行しており、震災後志津川地区にオープンしていた仮設商店街の南三陸さんさん商店街が新たな地で17年3月に新規開店予定。観光事業もさらなる発展が期待できる。

住宅建設では、石巻や仙台から資材搬入している業者があり、志津川ICまで開通することで南三陸町へのアクセス性が向上し、住宅再建がスピードアップするなど復興事業が活性化する。

パーマリンク