[caption id="attachment_10890" align="alignleft" width="300"] テープカットとくす玉割りで待望の開通を祝った(三陸国道事務所:提供)[/caption]
東日本大震災の復興道路として、国土交通省が岩手県内で整備を進めていた、三陸沿岸道路の洋野階上道路(延長約23㌔)のうち侍浜IC~洋野種市IC間(延長16㌔)が3月20日午後3時30分に開通した。
今回の開通により、八戸・久慈自動車道の久慈ICから東北自動車道・八戸JCT間が全線開通し、同県久慈市から青森県八戸市までの所要時間は約10分短縮。県境を越えた地域間交流の一層の促進が図られるとともに、物流の効率化により、産業振興が図られるほか、観光振興や地域産業の活性化が期待される。
開通に先立ち、洋野種市IC付近で開通式典が開催され、達増拓也岩手県知事や遠藤譲一久慈市長、県議会議員、国土交通省の梅野修一東北地方整備局長、国会議員など関係者約60人が出席。岩手県のそばっちや、久慈市のアマリンなどのゆるキャラも参加し、テープカットやくす玉割りの後、通り初めをして開通を祝った。
主催者の達増知事は「年内に全線開通予定の三陸沿岸道路をはじめとする復興道路・復興支援道路の整備は、物流や観光を支え、地域経済の回復を力強く後押ししていくものと確信している」と挨拶した。
今回の開通で、宮城県仙台市~青森県八戸市を結ぶ三陸沿岸道路全長359㌔のうち、91%にあたる計328㌔が開通。残す野田~久慈、田野畑南~尾肝要、普代~野田計31㌔は年内に全線開通を予定している。