2011年2月 全高速トピックスバックナンバー

2月16日熊本県と宮崎県内6高速道路団体九州中央道など3道の早期整備で要望2011年02月25日

熊本県と宮崎県内の6高速道路団体は16日、津川祥吾・国土交通政務官を訪ね、九州中央自動車道(九州横断自動車道延岡線)、国道218号北方延岡道路、国道218号高千穂日之影道路の早期整備を要望した。

甲斐利幸・熊本県山都町長、内倉信吾・宮崎県高千穂町長ら沿線代表12人の要望団は、「本地域には鉄道がなく、自動車への依存度が極めて高いにもかかわらず道路整備が遅れていることから、日々の生活に支障を生じている。3道は正に九州の中央の真ん中ですので、是非ともお願いしたい」と強調。一部区間の開通目標が明示されている北方延岡道路(平成27年度)、高千穂日之影道路(28年度以降)についても、「できるだけ早い時期に開通させて頂きたい」と要請した。

津川政務官は、「一日も早くという皆様のお気持ちは十分承知している。真に必要なインフラが全国に残されているので、事務方と話しながらしっかり予算順位を付けて、必要な道路についてなるべく早く進めさせて頂きたいと思っている」と話した。

九州中央自動車道は、両県の商工会議所などによる「九州横断自動車道熊本延岡間“命のみち”をつなぐ会」が早期整備を求める署名活動をする中で「全国誰もがわかる名前にしよう」と発案。昨夏から「営業名称にしたい」とPRしている。

2月21日岐阜県緊急要請~東海環状の全線開通を~2011年02月25日

岐阜県と東海環状自動車道建設促進岐阜県西部協議会と東海北陸自動車道4車線化推進協議会は21日、国、与党に対し東海環状自動車道西回り区間の整備促進と有料道路事業の実施、東海北陸自動車道・白鳥IC~飛騨清見IC間の早期4車線化など県内の社会資本整備等に関する緊急要請を実施した。

当日、西藤公司副知事、大垣市長、郡上市長、大野町長等で構成された要望団は、県選出の橋本勉衆院議員、今井雅人衆院議員の案内で民主党陳情要請対応本部を訪問、岡島一正副本部長と面談した。

西藤副知事と協議会はまず、東海環状自動車道西回り区間について、その整備効果が県で年間4830億円、東海3県で8120億円生産額が増加すると試算され、「地域経済発展の起爆剤になるものと、一日も早い全線開通は県民の願いであると要請した。また、東回り区間と同様、高速道路会社の有料道路事業を実施し、全線開通を早期に達成すべき」と訴えた。

更に、東海北陸自動車道の4車線化について、現在中央分離帯のない対面交通により事故が多発している現状を説明。4車線化を、昨年4月に示された案と同様、地元負担が生じない仕組みで早期に整備するよう求めた。

この後、国交省を訪れ、池口修次副大臣と面談。提言書を手渡して、要望の主旨を説明。池口副大臣は東海環状自動車道の有料道路事業について「この部分以外にも合併施工でないとおかしい部分もあるので、もう一回整理したい」、東海北陸自動車道の4車線化については「一旦は国交省としてもやるつもりで関係者にお話しした事実があり、当然優先して考えるべきと思っている。」と提言内容に理解を示した。

ふじのくに物流シンポジウム2011年02月25日

静岡県は1月28日、静岡市内で「ふじのくに物流シンポジウム~物流による静岡県の地域経済の活性化を考える~」を開催した。

これは県が、静岡空港や平成24年度に開通予定の新東名高速道路、3港連携(清水・御前崎・田子の浦)の駿河湾構想等交通基盤を物流産業の振興につなげようと、積極的に情報発信していく第一歩として開催する初のシンポジウムで、物流関連や製造業など県内企業・団体から当初予定を上回る約320人が参加した。

川勝平太知事は「静岡は第一次から第三次産業までバランスよく育っており、日本の縮図と言われたこともある。物流では陸海空を一体で考えるのに最適な地政学的位置にある」とアピール。

森地茂・政策研究大学院大学特別教授が『物流による地域発展への取り組み~物流立国・ふじのくにを目指して~』と題し基調講演し、「物流に対する旧来のイメージを払拭し、自治体こそが物流を合理化するための手段を構築すべきである。世界では最先端産業である」などと語った。

また、『物流からみる“ふじのくに”の優位性~陸、海、空の交通基盤の最大限の活用~』をテーマに、海野俊也・静岡新聞社編集局経済部長兼論説委員をコーディネーター、森地教授他、県内外の物流企業、中嶋壽志静岡経済研究所専務理事ら5人によるパネルディスカッションが行われ、新東名や中部横断道開通への期待が寄せられた。県は、このシンポジウムを契機に、官民一体となった物流の取組を推進したい考えだ。

宮崎県道路6団体が提言2011年02月25日

宮崎県内の高速道路整備を求める6団体が22日、国土交通省の津川祥吾・政務官に東九州道、九州中央自動車道、国道10号延岡道路、国道218号北方延岡道路、国道218号高千穂日之影道路の早期整備と道路整備予算の確保について提言。

沿線自治体で構成する期成会の代表として首藤正治・延岡市長、戸敷正・宮崎市長ほか、民間からは、延岡道路・北方延岡道路建設促進期成会の清本英男会長、道づくりを考える延岡女性の会の梶井惠子会長、神話トライネットの柳田泰宏顧問ら12人が参加。「必要な道路をつくる仕組みをしっかりとつくって頂きたい」(首藤市長)、「命の道として、一日も早い整備を」(戸敷市長)と訴えた。

「まず第一につくるべきは東九州道であると以前、九州とは縁のない議員の方にご指摘を受けたことがある」とエピソードを語った津川政務官は、「全国からいろいろと要望を頂いている。表に出て来ないB/Cがあることを前提に優先順位を付けて進めたいし、なんとか対応させて頂きたい」と語った。

舞鶴若狭道PR映像作成2011年02月25日

敦賀舞鶴間道路整備促進期成同盟会(会長・西川一誠福井県知事)は、今夏開通が予定されている小浜西~小浜、平成26年度の小浜~敦賀JCTなどをはじめとした舞鶴若狭自動車道の工事進捗状況をPRする映像を作成。3月31日まで福井県庁1階ホールで放映している(県議会時間内除く)。

国道の渋滞状況を紹介しながら、建設中の橋梁やトンネルの進捗状況をスライドショーで説明。これまでの要望など、活動のあらましも紹介する内容となっている。制作は職員が2週間を費やした手作りで、福井県インターネット放送局でも視聴できる。

紀勢道三重県期成同盟会早期整備へ気勢2011年02月15日

紀勢自動車道建設促進三重県期成同盟会(会長・野呂昭彦三重県知事)は5日、平成22年度大会を県立熊野古道センター(尾鷲市向井)で開催。

当日は知事や沿線9市町長、地元選出国会議員、県議、中日本高速道路や東紀州2市3町の商工会議所・商工会、県職員ら関係者約50人が出席し、「紀勢自動車道の早期整備と財源確保の要望」を決議した。

冒頭、野呂知事は「県南部地域が待ち望んできた紀勢自動車道は事業中区間で19本あるトンネルの内これまで9本が貫通し、この内5本は今年度に貫通するなど着実に事業が進捗し、非常に喜ばしい。昨年11月末には国土交通省から平成23年度概算要求の事業計画が公表され、今年度当初予算を上回る額が示され、紀伊長島~熊野までの平成25年度供用予定が明示され、『神宮式年遷宮』に向け見通しがついたことには関係者の尽力と協力のおかげ。地域の発展と安全・安心を確立するため、命の道『紀勢自動車道』の早期全線完成を目指す」と力を込めて挨拶を述べた。

また、①神宮式年遷宮を目指した紀勢自動車道の整備について②道路整備を計画的に進めるための財源確保③新直轄方式の建設で地方に負担が生じない財政措置④紀勢自動車道の早期整備に必要な財源の確保⑤今後増大することが予想される道路施設の維持・修繕・更新の為の財源の確保等、5項目を骨子とする決議(案)を、紀宝町商工会の門地秀味会長が朗読し、これを満場一致で決議した。

費用対便益の点検結果公表/国交省直轄事業2011年02月05日

国土交通省は1日、平成23年度予算に向けた事業評価の一環として、直轄国道など526の道路事業について、新たな需要推計手法を用いた費用対便益(B/C)の点検結果をまとめた。結果、計11事業のB/Cが「1」を下回り、再評価の対象となった=高規格幹線道路関係の一覧は8面掲載=。

再評価対象の11事業は以下の通り。

▽国道228号茂辺地木古内道路(北海道)▽国道274号徹別道路(同)▽日本海沿岸東北自動車道・大館北~小坂間(秋田県)▽東北中央自動車道・米沢~米沢北間(山形県)▽国道17号六日町バイパス(新潟県)▽国道373号志戸峠道路(鳥取・岡山県)▽国道2号広島南道路(広島県)▽国道55号日和佐道路(徳島県)▽国道202号伊万里バイパス(佐賀県)▽国道208号玉名バイパス(熊本県)▽国道58号那覇西道路(沖縄県)

本四乗継500円調整会議で提示~新料金問題で~2011年02月05日

「第2回本四高速の料金等に関する調整会議」が先月31日、国交省内で行われ、懸案となっている本四の通行料について、平日の他の高速道路との乗継料金を500円とする案が、関係10府県市に提示された。年末の民主党協議では1,000円案としていた乗継料金を500円と更に減額することで、自治体側に理解を求めた。

今回の案では本四のみ利用の上限2,000円に加え、他と乗り継いだ場合上限2,500円となる。一方、本四への出資金負担については今後、更に協議を重ねていくことが確認された。

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