2011年9月 全高速トピックスバックナンバー

11月10日(木)東日本大震災道路視察の参加者を募集しています。2011年09月30日

NPO法人高速道路友の会と全国高速道路建設協議会は11月10(木)に共催する「東日本大震災道路視察」の参加者を広く募集している。

同日は、午前9時30分にJR仙台駅集合。バスに乗り、東北縦貫自動車道を走行しながら水沢IC→大船渡三陸道路の大船渡→陸前高田ICへ移動。跨線橋や川原川橋などを視察し気仙沼へ南下。東日本大震災で大津波に襲われた鹿折唐桑を視察し、一ノ関で17時40分に解散する。

募集人数は40人。参加費は5500円(税、旅行傷害保険、昼食代込み)。集合場所までと解散場所からの交通費は、自己負担(団体割引申し込み可)。

申し込み〆切りは9月30日。※応募は締め切りました。ありがとうございました。

応募はNPO法人高速道路友の会HP(トップ画面最下部の参加申込みフォーム)から。

[新幹線の団体割引概要]

▽利用列車=往路:Maxやまびこ123号(東京7時12分/仙台9時23分)、復路:やまびこ64号(一ノ関18時40分/東京21時12分)。▽料金=往復1万5840円。*11月3日以降の取り消しに伴う払い戻しは不可。

台風12号の被災地・三重県紀宝町で~散水車による給水支援活動を実施~/NEXCO中日本名古屋支社2011年09月25日

台風12号の被災地支援のため、NEXCO中日本名古屋支社は、断水中の三重県紀宝町に対して、7日から9日間、散水車による給水支援活動を実施。延べ103人/日の人員により、延べ41台/日の支援活動を行った。

 

名古屋支社内では地域支援本部を設置し、三重県に災害支援の意思を伝達。5日からは、名古屋支社としては初の取り組みとして、県災害対策本部へリエゾン派遣(災害対策現地情報連絡員派遣)を実施していた。

台風12号被災地訪問の野田首相に「新たな命の道」早期完成を要請鈴木三重県知事・西田紀宝町長2011年09月25日

野田佳彦首相は9日、台風12号で甚大な被害を受けた被災地の状況を視察するため、三重県、和歌山県、奈良県の被災地を訪問。三重県では、被害の大きかった紀宝町役場で鈴木英敬三重県知事、西田健町長と会談した。

会談では、野田首相に対し鈴木知事と西田町長が被災状況を説明。激甚災害への早期指定ととともに、国道42号が寸断されると陸の孤島となってしまう地域の実情を訴え、「新たな命の道」として紀勢自動車道、熊野尾鷲道路の早期完成やミッシングリンクの解消を要請した。

野田首相は「災害発生以降、陣頭指揮をとられたその骨折りと、献身的な尽力に敬意を表したい」と労をねぎらい、「応急的にやらなければならないこと、中期的にやることを整理し、早急に対応したい」と語った。

国道42号は同地域にとって唯一の幹線道路だが、降り続く豪雨により数箇所が被災によって通行止めとなった。

特に尾鷲市~熊野市間は、約2日間通行止めになり、自衛隊や給水支援車の進入にさえ支障を来たす事態となった。スーパーやコンビニからは食料品が消え、糖尿病患者のインシュリンを例外的に一般荷物に混載して地区内に持ち込み急場を凌ぐ場面もあった。

信頼性の高い高速道路の整備は地域の切実な願いであり、地元は工事中区間の平成25年度までの完成を、未着手区間が着手される知らせを待っている最中での大災害となった。

三重県では、こうした思いを政府与党、国土交通省に伝えるため、21日に要望活動を実施。江畑賢治副知事が民主党幹事長室で鈴木克昌筆頭副幹事長と、国交省内で室井邦彦大臣政務官とそれぞれ面談し、「水害・津波などの大災害に備えた幹線道路網の推進に関する緊急提言」を行った。

紀勢自動車道と熊野尾鷲道路の着実な整備促進と、ミッシングリンクとなっている未事業化区間の早期事業化を訴える江畑副知事に対し、室井政務官も「地域が真に必要とする道路は着実に整備しなければならない」と応じ、緊急提言に理解を示した。

今回の大震災を踏まえネットの弱点を再点検~あり方検委が第10回会合2011年09月21日

国土交通省の「高速道路のあり方検討有識者委員会」は21日、第10回会合を開き、これまで議論を積み重ねてきた課題の論点整理に基づき、今後の料金制度のあり方、ネットワークのあり方について審議した。

冒頭、前田武志国交相は就任後初の委員会であることを踏まえ、国民の安全・安心を守る政府としての方針を説明。「秋を目処の取りまとめに向け、鋭意検討を賜りたい」と挨拶した。

委員会では、ネットワークのあり方について事務局が1万4000㌔計画の経緯等について説明。四全総で計画が位置づけられた昭和62年以降、20年以上が経過した現状の情勢を分析することの必要性が出されたほか、今回の大震災を踏まえ、災害面から浮き彫りになった現在の高速道路ネットワークの弱点を再点検する点も強調された。

日本の高速道路が抱える問題点としては、社会経済情勢の変化に基づき議論された。本格的な人口減少時代が到来するとともに、貿易構造は対米国から対中国へと重心がシフト。観光面においても、特に外国人旅行者の受け入れで他のアジア主要国に比べ遅れを取っている現状。更には、整備水準について暫定2車線を考慮すると、国際的にも劣っている点も指摘された。

徳島道の早期4車線化を!2011年09月15日

徳島自動車道沿線17市町村で構成する「徳島自動車道四車線化促進期成同盟会」(会長=俵徹太郎・徳島県三好市長)は8月26日、三好市池田町内で平成23年度定期総会を開催した。

総会には、徳島自動車道沿線4市町長をはじめ、徳島県、関係市町村職員らが出席。

冒頭、俵市長は、「高速バスの運行等による利便性の向上なども加わり、私たちの生活圏及び交流圏が拡大し、地域の活性化に大きな役割を果たしている。地域の魅力を広く情報発信するための推進力として徳島道の4車線化が是非とも必要である」と挨拶。

その後、意見交換等の中で、「徳島自動車道は、全線に渡り暫定2車線での供用が(北海道を除けば)全国で最も長い」、「徳島県の高速道路で4車線供用されているのは本四道路の一部(県境から鳴門IC間:10.4㌔)のみ」であるといった現状や、「あり方委員会で、暫定2車線区間において復旧工事に係わる規制により支援物資等の輸送効率の低下が報告されたこと」などが紹介され、今後、沿線市町村が一丸となり、さらなる利用促進や早期4車線化の整備を要望することを会員の総意として確認した。

「命の道」大会決議民主党幹事長室へ政策提言2011年09月07日

横内正明全高速会長(山梨県知事)は「命の道」高速道路整備推進全国大会で強く訴えられたミッシングリンクの早期解消、更には被災地首長から届けられたメッセージを伝えるため、大会当日、民主党の輿石東幹事長、樽床伸二幹事長代理への提言活動を実施した。災害に強い国土軸を形成するため必要不可欠な高規格幹線道路網1万4000㌔の早期ネットワーク化を訴える横内会長に対し、輿石幹事長は「スピード感をもって、命懸けで取り組む。期待してほしい」と全高速提言に理解を示した。

 「命の道」高速道路整備推進全国大会で採択された大会決議を携え、横内正明会長(山梨県知事)は国会内の民主党幹事長室を訪問。輿石東幹事長、樽床伸二幹事長代行と面談し、提言活動を実施した。

横内会長は輿石幹事長、樽床幹事長代行両氏に大会決議を手渡した後、「高規格幹線道路網1万4000㌔は社会資本の要。災害に強い国土軸を形成することは喫緊の課題であり、国民の安全・安心を守るためにもミッシングリンク解消による高規格幹線道路ネットワークの早期完成が求められている」と述べ、大会決議の主旨を説明した。

更に、横内会長は「震災の体験を踏まえ、従来以上のスピードをもって整備していただき、供用までの工程表を早期に示していただきたい。地方にとっては、高規格幹線道路がいつ供用されるかは将来構想を立てる上で重要であり、ぜひとも国の強いリーダーシップでお願いしたい」として、早期に整備方針を示すよう求めた。

輿石幹事長は野田内閣が発足した現状に言及し「新内閣が発足したことで、ご祝儀の意味から支持率は回復したが、これも何かがあると急落してしまう。かといって自民党が取って代わるわけにもいかない。我々が皆さんの信頼に応え、頑張らなければならない」と改めて決意を表明。「命の道が重要であることは十分認識している。地方の思いに応えるためにも、スピード感をもって取り組んでいきたい。命懸けで取り組むので期待してほしい」と、全高速提言の主旨に理解を示した。

また、樽床幹事長代理は「私の選挙区は大阪だが、地方の方が要望されているミッシングリンクの早期解消は必要だと思っている」とした上で、「野党とも協議を重ね、積極的に取り組んでいきたい」と語った。

提言後に行われた会見の要旨は次の通り。

――幹事長、幹事長代行とは、どういった話をしたか。

横内会長:全高速として、高規格幹線道路網1万4000㌔の必要性、ミッシングリンクの早期解消等について提言した。地方の総意を伝えさせていただいた。

――財源など具体の話は出たか。

横内会長:具体の話はないが、全高速提言に対して、前向きな発言をいただいた。スピード感をもって取り組んでいく姿勢を強調されていた。地方の思いは伝えられたと思う。

古賀衆議院国交委員長に面談「命の道」の早期整備を全国大会後、福岡県が要望活動2011年09月07日

福岡県は7日、全国高速道路建設協議会主催「命の道」高速道路整備推進全国大会の終了後、地元選出の国会議員への要望活動実施。国民の安全・安心を守る高規格幹線道路ネットワークの必要性、地元が切望する東九州自動車道の早期整備等を訴えた。

面談した古賀一成衆議院国土交通委員長(当時)=写真=は、県の要望に耳を傾け「今般の震災で改めて高速道路の重要性が認識された。東九州道は早期完成が望まれる」と応じ、理解を示した。

既報の通り、7日の全国大会では被災地首長など約700人が参加。与野党の代表が見守る中、①高規格幹線道路網1万4000㌔整備のため恒久財源の確保に万全を期すこと②国土開発幹線自動車道会議等を早期に開催し事業化を図ること③従来以上のスピードをもって整備するとともに、供用までの工程表を早期に示すこと――等を骨子とする大会決議を満場一致で採択された。

全高速「命の道」高速道路整備推進全国大会開催2011年09月07日

全国高速道路建設協議会(会長・横内正明山梨県知事)は7日、東京・永田町の憲政記念館で「命の道」高速道路整備推進全国大会を開催した。会場には民主、自民、公明3党の責任者のほか、東日本大震災の被災地を含む市町村長など総勢約700人が参集。高橋はるみ副会長(北海道知事)からの意見発表、被災地からのメッセージが発信された。また、横内会長は大会決議を携え、政府与党への提言も実施。民主党の輿石東幹事長、樽床伸二幹事長代行も高規格幹線道路網1万4000㌔の早期完成を求める全高速決議に「スピード感をもって対応する」と理解を示した。

 

「命の道」大会には城島光力民主党幹事長代理、石原伸晃自民党幹事長、井上義久公明党幹事長、衛藤征士郎衆議院副議長(全高速常任世話人代表)、古賀一成衆議院国土交通委員長、小泉昭男参議院国土交通委員長、綿貫民輔全国道路利用者会議会長が来賓出席したほか、東日本大震災被災地を代表して畠山和純宮城県議会議長、山内隆文岩手県久慈市長、菅野典雄飯舘村長など11名の首長も出席。更にはミッシングリンクを抱える地域の首長も多数出席し、当日の参加者は約700人に達した。

大会冒頭、3月11日の東日本大震災、更には記録的豪雨となった台風12号で犠牲になられた方々へ、1分間の黙祷が捧げられた。

主催者を代表して登壇した横内会長は「大震災は、改めて我々に『命の道』として、高規格幹線道路網の果たす役割の重要性が認識された。今後、東海・東南海・南海地震、更には首都圏直下型地震等が想定される中、強靭な国土をつくり、国民の生命、財産を守るためにも、高規格幹線道路網1万4000㌔のネットワークを国の責任で早期に完成させることが喫緊の課題」と挨拶。

「しかし全国には未だ多くのミッシングリンクが残されている」と地方の不安感を代弁した横内会長は「いつ供用されるかは、自らの地域の将来ビジョンを描く上で極めて重要なファクターであり、国においてはこの道路がいつまで完成するのか、供用までのスケジュールを早期に示してほしい」と強く訴えた。

更に横内会長は、厳しい状況が続く道路整備予算についても言及。「平成24年度概算要求では、前年度に比べ全省庁に対し10%削減が求められている。今回の震災で高規格幹線道路網の重要性が再認識された今こそ、必要な社会資本を整備するため、必要な財源はしっかりと確保すべき」として、国に対して要請していく決意を語った。

続く来賓挨拶では、政府与党を代表して城島民主党幹事長代理が「大変厳しい財政事情の中であっても、成長戦略の実現、地域経済に与える影響等を踏まえ、真に必要な社会資本を着実に整備していくための予算計上は必要。とりわけ国土のミッシングリンク解消は今後の成長に関わるものであり、重点的な予算配分が必要だ」と挨拶。「高規格幹線道路は、正に日本の背骨となる主要なインフラ。災害に強い国づくりのためにも、高速道路のミッシングリンク解消に努力したい」と語った。

石原自民党幹事長は「都市部、地方問わず、多くのミッシングリンクが残されている。この問題は党派を超えて取り組むべき課題であり、真に必要な道路を限られた予算の中でつくっていくことをお誓いする」と力強く挨拶。

井上公明党幹事長は3月11日の発災時被災地に向かった体験、更にはその1週間前、3月5日に行われた釜石山田道路の開通式に触れながら「震災による大津波で鵜住居地区は甚大な被害に見舞われた。しかし、釜石山田道路のお陰で、この地区の多くの方の命が救われた。また、発災時には東北自動車道がいち早く復旧し、ライフラインとしての優位性が示された。高速道路は命の道だった」と挨拶。「東日本大震災で、高速道路への国民の思いは一変した。私も1万4000㌔の推進のため全力で頑張る決意」と語った。

全高速常任世話人を代表して挨拶した衛藤衆院副議長は「本年度の社会保障関連予算は28兆7千億円。このうち41%は国債で賄っている。更には国と地方の長期債務は894兆円に上る。こうした財政状況を踏まえ、高規格幹線道路を着実に整備するためには、立法府が、国が責任を持って新しい財源を作るしかない」と指摘。出席の城島民主党幹事長代理、石原自民党幹事長、井上公明党幹事長に対して「ぜひ国会で、与野党協力して高規格幹線道路網の整備のため、被災地の速やかな復旧・復興のため新たな財源を作るようお願いしたい」と要請した。

意見発表では、抜本的見直し区間を含め多くの未整備区間が残されている現状に、強い危機感を抱く高橋はるみ副会長(北海道知事)が「道内14ブロックのうち、函館市や釧路市など中核都市において、未だ高速道路が繋がっていない。道民は一日も早い高速道路のネットワーク化を心待ちにしている」と説明。「北海道は豊かな自然環境、観光資源、食材を有する。この北海道価値を磨き上げ、活かすことは国内、世界の中でも大きな貢献にもなる」として、道内ミッシングリンク解消への理解を求めた。

大会では、被災地首長から早期の復旧・復興、高規格幹線道路網の早期ネットワーク化に向け、「向こう10年で三陸縦貫道が整備される方針が出されたが、財源の裏付けが無い。被災地のみならず、全国で必要とされる道路を整備するため、与野党は真剣に検討を」(戸羽陸前高田市長)、「道路が確保されなければ復旧・復興は進まない。既に整備されている地域の方は後に建設反対に回る。地域の連帯は必要で、国会も安易な世論に流れてほしくない」(山内久慈市長)、「コンクリートから人へは、コンクリートに使っていたお金を人に渡すということでなく、人を生かすためコンクリートにも人にも使う。それが本当の言葉の意味」(菅野飯舘村長)などメッセージが発信された。

これに対して、城島民主党幹事長代理が「高速道路は災害時、如何に重要な命を守るインフラだということを痛感した」。衛藤衆院副議長は城島幹事長代理に「我々も協力するので、着実な実行のため一緒に頑張ろう」と呼びかけた。

最後に山本直樹香川県議会議長が大会決議案を朗読。①高規格幹線道路網1万4000㌔整備のため恒久財源の確保に万全を期すこと②国土開発幹線自動車道会議を早期に開催し事業化を図ること③従来以上のスピードをもって整備するとともに、供用までの工程表を早期に示すこと④防災・減災対策のため、スマートICなど出入箇所の増設を推進すること――等を骨子とする決議を満場一致で採択した。

地域活性化包括連携協定結ぶ京都府とNEXCO西日本2011年09月05日

京都府とNEXCO西日本が、8月5日に京都府庁内で、地域社会の活性化と高速道路の利便性向上・利用促進を図る「地域活性化包括連携協定」を結んだ。

協定内容は、防災・災害対策など地域の安全・安心の向上、環境・文化・産業の振興、環境保全、技術交流など幅広い分野で関係を強化。具体的には、高速道路のPAを活用したドクターヘリの離発着や地域特産品の販売・食材メニューの開発、観光PRなどに協力する。

西村英俊・NEXCO西日本社長は「『地域社会の発展に寄与』を企業理念としており、今回の協定終結は大変喜ばしい」と語った。

山田啓二・京都府知事は「『高速道路は地域の大動脈』とした上で、未だ未着工区間が残されている新名神の状況について、西日本と連携して早期完成を目指したい」と話した。

新名神について、西村社長は「新名神の当面着工しない区間については、事業中(高槻~神戸)の完成が近づくなか、名神に接続した時の交通状況が心配。大所高所の見地からご支援をお願いしたい」と答えた。

整備促進求め要望活動愛媛県四国縦貫・横断道建設促進協議会2011年09月05日

愛媛県四国縦貫・横断自動車道建設促進協議会(会長=石橋寛久・宇和島市長)は10日、沿線自治体の首長らとともに、地元選出国会議員や民主党陳情要請対応本部、国土交通省などを訪れ、四国縦貫・横断自動車道の整備促進などを求める要望活動を行った。

要望項目は、①地方の高速道路整備を着実に推進するために必要な予算を確保すること②四国横断自動車道・宇和島北~西予宇和間の着実な供用を図ること③宇和島道路の整備促進を図ること④津島道路(仮称)の早期事業化を図ること⑤四国横断自動車道・高知県境~内海(愛南)の整備計画を早期に明らかにすること⑥四国縦貫・横断自動車道の暫定2車線区間の4車線化を図ること。の以上6項目。

石橋会長を中心とする要望団は、地元選出国会議員の高橋英行・衆議院議員らと、民主党陳情要請対応本部の武内則男・副本部長を訪問。その後、小泉俊明・国土交通大臣政務官を訪ね、要望書を提出した。

 

東九州自動車道建設促進協議会建設促進大会に1000人集結「高速ネットの早期構築を」2011年09月05日

先行き不透明で足踏み状態だった高速道路事業は、3・11の東日本大震災をきっかけに整備の緊急性が再認識されるなど、機運も高まってきた。こうした中、東九州自動車道建設促進協議会(会長・広瀬勝貞大分県知事)は先月25日、大分県中津市で同自動車道の早期全線開通に向けて一層の事業推進を訴える建設促進地方大会を開催した。

促進大会が開催された中津市文化会館には、地元選出の衛藤征士郎衆院副議長をはじめ福岡、大分、宮崎、鹿児島4県と北九州市から沿線の市町村長、経済界代表、一般住民ら約千人参加。会場は、明確な工程表が示されない現状への怒りが充満し、熱気に包まれた。

会長の広瀬大分県知事は「先の東日本大震災では、東北道などの高速道路がいち早く復旧し、『命をつなぐ道路』として支援物資輸送等に大きな役割を果たした。だが東九州自動車道は、全長436kmのうち45%が部分的に開通しているのみだ。すでに九州縦貫自動車道は全通(平成7年)、さらに今年3月には九州新幹線が全線開業し西九州地域に比べ著しく立ち遅れてしまった。

910万人沿線住民の長年の悲願を達成するには所要財源を確実に確保し、スピードを上げた一層の整備促進が不可欠」と強調。特に「2014年度までには北九州市から宮崎県日南市までの大部分の区間と完成未定の佐伯~蒲江間20㌔も開通に向け努力して参りたい」と決意を表明した。

続いて松尾新吾東九州軸推進機構会長「九州を一周する循環型高速道路ネットワークの実現は、九州が一体となって発展し、夢と希望をあたえる重要な役割を担っている。本大会を契機に中央に強くアピールする」と訴えた。

この後、福岡、宮崎、鹿児島3県知事と北九州市長の整備促進を求めたアピールの読み上げ、6人の沿線住民の意見発表が行われた。

同大会では、以上の切実な訴えと意見発表を盛り込み、「整備計画区間を早期に完成し、住民の『暮らし』と『命』に直結する高速道路ネットワークの早期構築を図ること」を柱とする6項目の決議を満場一致で採択、10月には東京で中央大会を開催し、政府与党に強く申し入れる行動を起こすことを決めた。最後に1000人を超える参加者は、早期全線開通の実現を目指しガンバローを三唱。整備促進への熱気が会場一杯に充満した。

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