2012年10月 全高速トピックスバックナンバー

新東名促進大会早期全線完成に一致団結2012年10月30日

新東名高速道路建設促進協議会(会長=大村秀章愛知県知事)は10月30日、千代田区平河町のJA共済ビルで平成24年度促進大会を開き、事業中区間の早期整備と基本計画・予定路線区間となっている神奈川県海老名市以東の計画促進に向け、沿線自治体が一致結束して関係機関へ強力に要請していくことを決めた。

黒岩祐治神奈川県知事の開会挨拶に続き、登壇した大村会長は「新東名は新名神等と連携し、首都圏、中京圏、近畿圏を結ぶ新たな大動脈だ。沿線地域は日本を代表する産業の集積地であり、活性化をけん引するエンジンを担う地域。これらを結ぶ新東名は日本の成長を支える」と挨拶。

続けて、大村会長は「今年4月、静岡県区間162㌔が開通したことで東名等の渋滞緩和が図られたほか、三遠南信道路でも利用増が見られるなど観光面での効果が大きかった。東名とのダブルネット化は愁眉の急であり、残る区間の早期完成を目指して力を結集したい」と語り、協力を呼びかけた。

大会では①事業中区間の海老名市~御殿場市間、浜松市~豊橋市間について計画を前倒しして一日も早く供用すること②基本計画・予定路線区間である海老名市以東について、計画の促進を図ること③利便増進事業を推進し、スマートICの設置について積極的に支援すること――等を骨子とする決議案を満場一致で採択。政府、関係機関への要請活動も実施された。

早期完成で日本再生を24日に圏央道建設促進会議総会開催2012年10月24日

首都圏中央連絡自動車道建設促進会議(会長=熊谷俊人千葉市長)は24日、都内で平成24年度総会を開き、「日本の再生に向けて、圏央道の早期完成を」と気勢を上げた。

同会議は東京都、神奈川県、埼玉県、茨城県、千葉県、横浜市、千葉市、相模原市の8都県市で構成。圏央道の建設促進を図ることを目的に、賛同する市町村とともに要請活動等を実施しており、総会開催は今回で21回目となる。

冒頭、主催者を代表して熊谷会長が「圏央道の整備の遅れは日本の活力をそぐ要因にもなっている。人口減少の時代、首都圏に集中する傾向にあり、環状道の存在感は増す。永年の悲願である圏央道完成に向け、一致団結して取り組む」と挨拶。更に、懸案の料金問題にも言及し、「対距離制でいけば外回りの環状道を使うと高くなる。ネットワークを有効活用する観点から、外側の環状道を安価にする政策も必要」と述べ、国に要請していく考えを語った。

続いて、富田茂之衆院国土交通委員会理事が来賓挨拶。「供用延長が約4割にとどまっている現状を打開するため、委員会としても力を尽くしたい」と、同会議の思いに応えた。

この後、圏央道の整備促進を求める決議案を満場一致で採択。次期会長を加山俊夫相模原市長とする事務局案を了承した。

大規模災害テーマにシンポジウム/近畿道紀勢線建設促進協議会2012年10月23日

「見捨てられた地域から、私たちを救って――」。23日、東京都内で開かれた「大規模災害と高速道路を考えるシンポジウム~命を守りチャンスを活かす新しい高速道路のあり方とは?」で、ミッシングリンクを抱える和歌山県の仁坂吉伸知事と三重県の鈴木英敬知事は悲痛な声をあげた。

 

シンポジウムは、昨年3月の東日本大震災や昨年9月に起こった紀伊半島大水害を教訓に、「大規模災害に強い国土形成には高速道路が不可欠」と、和歌山県・三重県と沿線31市町村で構成する近畿自動車道紀勢線建設促進協議会が開催したもの。会場となった千代田区平河町のJA共済ビル・カンファレンスホールは危機管理に関心を示す300人の聴衆が集まり、立ち見の出る盛況となった。

冒頭、同協議会会長の仁坂知事が挨拶に立ち「昨秋の大水害の時には道が寸断され、自衛隊の救援活動に支障を来し、高速道路が『命の道』であるということを実感した」と当時を振り返った。

「地域の絆を高速道路が強める~レジリエント社会を目指して」と題した基調講演は、河田惠昭関西大学社会安全研究センター長・教授が、世界から立ち遅れた日本の高速道路現況や南海トラフ地震で予測される被害想定を報告。「ミッシングリンクの多い日本は、災害が起きた場合、孤立可能性集落が多く存在することになる。優先順位を考え、公共事業の重点投資が早急に必要」であると指摘した。

続くパネルディスカッションでは、家田仁東京大学院教授、田中里沙宣伝会議取締役編集室長、仁坂知事、鈴木知事が参加し、「新しい高速道路のあり方」をテーマに討論。

「高速道と、地場という両輪を活かし、どこの町に出かけても同じという一辺倒からの脱却を」(家田教授)、「つくった道を活かす努力が必要。伝統や風土がしのばれる道路のネーミングを考えてみては」(田中室長)、「整備が遅れた地域は工場立地や観光振興が妨げられる。高速道路があるかないかで人の意思決定は変わる。田舎にも最低限のチャンスは与えてほしい」(仁坂知事)、「来年の伊勢神宮式年遷宮や南紀みかん、熊野古道、F1など三重県は今、地域活性化のチャンス。このチャンスを活かすためにも高速道路を」(鈴木知事)とそれぞれの持論を展開した。

コーディネーターの河田教授は「東日本大震災で高速道路の持つ意味は多様化した。このシンポジウムをきっかけにミッシングリンクを解消し、紀伊半島を取り巻く課題を改善してほしい」と締めくくった。

九州横断道延岡線熊本県・宮崎県と沿線自治体等が意見交換2012年10月22日

熊本県、宮崎県と沿線自治体、経済団体は10月22日、永田町の衆議院第2議員会館第1会議室で、両県関係国会議員と「九州横断自動車道延岡線について意見交換会」を開催。また、九州中央自動車道建設促進協議会(会長=河野俊嗣宮崎県知事)は、国への要望活動を行った。

意見交換会には、蒲島郁夫熊本県知事、河野俊嗣宮崎県知事、両県の県議会議長や県商工会議所連合会の代表らが出席。蒲島知事は同線整備の防災や救急医療の改善効果などを指摘し「九州新幹線の開業効果を宮崎県と共有するためにも必要だ」と強調した。国会議員からは「農業や防災の対策ともに必要な道路整備を盛り込んだ補正予算を政府に求めていきたい」と応じた。

要望団は、提言書を携え、国土交通省や民主党本部、財務省を訪問。「嘉島~矢部間」の供用予定年度の明示と早期完成、国道218号北方延岡道路「蔵田~北方間」の早期完成、高千穂日之影道路の供用予定年度の明示と早期完成等、九州中央自動車道の整備促進に関する提言書を提出。

財務省では、網谷信介財務政務官が対応。首藤正治延岡市長は「東日本大震災の復興予算の使い道が論議を呼んでいるが、必要な防災予算はしっかり出してほしい」と述べた。

 

秋田・山形道路7団体東北中央道整備へ団結2012年10月17日

秋田県南高規格幹線道路建設促進期成同盟会(会長=齊藤光喜湯沢市長)、新庄・湯沢地域間高規格幹線道路建設促進同盟会(会長=鈴木洋金山町長)など、秋田県や山形県の7団体は10月17日、秋田県湯沢市雄勝文化会館で、「東北中央自動車道 新庄・湯沢地域間建設促進大会」を開催した。

大会には、佐竹敬久秋田県知事や、福島県の立谷秀清相馬市長、沿線市町村の首長や関係者ら約400人が出席し、東北中央自動車道・湯沢~新庄間の未着手区間の早期事業化を目指すこと等を誓い合った。

主催者代表の齊藤市長は「東北道は福島・山形・秋田の3県の主要都市を結び、地域経済の活性化や住民の安全・安心の確保、地域間連携の基軸として必要な社会基盤である。大震災の教訓からも、真に必要な道路であることをこれまで以上に訴えていきたい」と挨拶。

続いて、「東日本大震災-相馬市の対応-」をテーマに、立谷秀清相馬市長が基調講演。「震災翌日から原発事故が続発し、放射能への恐怖で福島県への物流がストップした。だが、道路が生きていたので物資を取りに行くことができた。災害時、道路がつながっていれば何とかなる」と訴えた。

東北中央道の全線開通に向けた建設促進を図るため①「泉田道路」(山形県側)、「院内道路」(秋田県側)の聖母促進と早期完成を図ること②泉田道路に隣接する「昭和~金山」、院内道路に隣接する「及位~上院内」、「下院ない~雄勝こまち」間を、早期に計画段階評価箇所に位置付けること等を骨子とする大会決議を、満場一致で採択した。

10月23日「大規模災害と高速道路を考えるシンポジウム」千代田区平河町・JA共済ビルで開催2012年10月15日

和歌山県、三重県と沿線31市町村で構成されている近畿自動車道紀勢線建設促進協議会(会長=仁坂吉伸和歌山県知事)は23日午前10時から、千代田区平河町のJA共済ビル・カンファレンスホールで、「大規模災害と高速道路を考えるシンポジウム」を開催する。定員250人程度(参加費無料)。

東日本大震災や紀伊半島大水害を教訓に、東海・東南海・南海地震等の大規模災害に対する備え、企業立地や観光振興など県民の将来のチャンスを保障するため、紀伊半島の高速道路の必要性や役割について内外に広く発信することを目的としたシンポジウム。

「地域の絆を高速道路が強める~レジリエント社会を目指して~」を題目に、関西大学の河田惠昭教授の基調講演が行われる。

また、「命を守りチャンスを活かす新しい高速道路のあり方とは?」をテーマとし、河田教授をコーディネーターに、東京大学大学院の家田仁教授や田中里沙宣伝会議取締役編集室長、仁坂知事、鈴木英敬三重県知事を迎え、パネルディスカッションが行われる。

10月19日「東紀州防災シンポジウム」三重県・熊野市民会館で開催2012年10月15日

昨年9月の台風12号災害や東日本大震災の経験、知恵、教訓を東紀州地域の人達と共有し、来るべき災害に向け、災害被害を最小限にするためにどう備えるべきかを考える「東紀州防災シンポジウム」が19日(金)午後1時から、三重県の熊野市民会館で開催される。事前申込み不要。定員約700人、入場無料。

主催は、国土交通省中部地方整備局や三重県、東紀州地域(紀北町、尾鷲市、熊野市、御浜町、紀宝町)で構成されている同シンポジウム実行委員会。

第一部では、「台風12号災害と来るべき東海・東南海・南海地震への備え」と題し、三重大学大学院工学研究科の川口淳准教授による基調講演や、「忘れない…東日本大震災での経験・教訓」をテーマに、岩手県の山本正徳宮古市長による特別講演等が行われる。

第二部では、「起こりうる台風災害・地震災害に向けて必要なこと」をテーマに、山本宮古市長、三重県の河上敢二熊野市長、竹内策一郎熊野市新鹿区長、梅山和成中部地方整備局長らが、パネルディスカッションを行う。

なお、会場では、近畿自動車道紀勢線、熊野尾鷲道路や東日本大震災に関するパネル展や災害の記録映像等も紹介する。

 

~四国8の字ネット早く~整備促進四国東南部連盟2012年10月12日

四国東南部4つの道路整備促進期成同盟会で構成されている「四国8の字ネットワーク整備促進四国東南部連盟」(会長=松本憲治安芸市長)は10月12日、安芸市内で、「道路整備の充実を求める四国東南部大会」を開催。

高知県、徳島県の市町村関係者ら約250人が参加し、南海トラフ巨大地震への備えからも「四国8の字ネットワーク」の早期整備の重要性を強く求めた。

冒頭、松本市長は「『命の道』の早期整備を求める地域の声を実現するため、国道55号や493号の現道整備や高知自動車道、阿南安芸自動車道、四国横断自動車道の早期完成については、しっかり予算をつけて貰えるよう強く訴えていく」と述べた。

次に、岩手県大槌町の石津健二復興担当副町長が「東日本大震災における大槌町の被災状況と今後の課題」と題し講演。大震災で、同県釜石市の児童・生徒が自主的に非難し、難を逃れた「釜石の奇跡」では、震災6日前に完成した釜石山田道路により避難場所まで移動できた事例を紹介。また、高知大学の原忠准教授が「南海地震に備えて」~安芸市の防災上の課題と災害に強いまちづくり~と題し講演。

大会決議は、四国8の字ネットワークの道路整備に必要な予算の確保など5項目を採択し、閉会した。

中部横断道、三遠南信道は「命の道」静岡・長野県両知事が意見交換2012年10月10日

川勝平太静岡県知事と阿部守一長野県知事は10日、静岡市内のホテルで懇談し、両地域の広域的な課題について意見交換した。

両知事は静岡、長野県を結ぶ中部横断自動車道、三遠南信道路の高規格幹線道路に関して、産業や観光に貢献するだけでなく、災害時には救援物資などを運ぶ「命の道」になるとして、その重要性を確認。災害対応の連携とともに、早期整備を国に働きかけることで合意した。

 

 

 

 

千葉県・東日本・首都高が「包括的連携協定」を締結2012年10月09日

千葉県(森田健作千葉県知事)とNEXCO東日本、首都高速道路は9日、千葉県庁で、災害時や、地域社会の発展や利便性向上などを相互に協力することを盛り込んだ「包括的連携協定を締結した。

森田知事は「人とものが流れなければ経済のにぎわいも出ない。今回の震災で私たちは大きな教訓を身をもって知らされた。利用者の利便性の向上、県の発展のため、私達3本の矢になってがんばりたい」と意義を主張した。

NEXCO東日本の廣瀬博代表取締役社長は「アクアラインと連結し、千葉県の産業誘致等にも貢献させて頂きたい。また、災害等の緊急時の対応について連携強化を図りたい」と挨拶。

首都高速道路の菅原秀夫代表取締役社長は「これまで技術講習会の参加、過積載車両の合同取締り等、相互協力を実施してきたが、今回の締結を機に更に取り組みを進化させていきたい」と述べた。

協定は、①災害時における相互協力②緊急対応時の支援強化等③観光振興及び高速道路の利用促進④SA・PAにおける千葉県産品の消費拡大⑤環境対策⑥技術提携など6項目。

福井県永平寺大野道路PR2012年10月05日

福井県と沿線4市町で構成する中部縦貫自動車道建設促進福井県協議会(会長=西川一誠福井県知事)は、平成26年度供用を目指し建設を進めている永平寺大野道路福井北JCT~松岡IC間の福井北JCT付近の完成イメージ模型を製作し、県内の各施設で展示している。

地元住民から「福井北JCTはどのようなものができるのか」「中部縦貫自動車道へどのように乗り入れたり、下りたりするのか」などの問い合わせがあったことから、完成時のイメージを伝えようと、模型の製作を県が検討。国交省福井河川国道事務所からデータの提供を受け、福井工業高等専門学校環境都市工学科の学生5人が実質作業約半年をかけて製作した。模型は実物の1/500スケール。アクリル板に図面をコピーし、その上にプラスチックや紙を使って、道路や高架橋などを表現した。

展示期間と場所は、①2日~10日・福井県生活学習館1階ギャラリーA(福井市)、②17日~20日・市民会館展示ホール(勝山市)、③21日・四季の森文化館(永平寺町)、④24日~29日・結とぴあ1階展示室(大野市)。

パーマリンク