2013年5月 全高速トピックスバックナンバー

9TNの天井板を撤去へ/NEXCO東日本が国交省の指示に基づき2013年05月29日

NEXCO東日本は5月29日、高速道路をより安全・安心・快適に利用してもらうため、換気計算結果や今後の管理の合理化等を踏まえ、9トンネル(10チューブ)の天井板を撤去すると発表。

この9トンネルは、国土交通省からの「トンネル天井板の緊急点検について」の指示に基づき緊急点検を行った11トンネル(14チューブ)のうち、換気計算上撤去可能となった対象トンネル。

なお、能生トンネル、高の峰トンネル、八風山トンネル以外のトンネルについては、具体的な撤去予定日(通行止日)が決まり次第別途発表する。

換気計算上撤去可能となった対象9トンネルPDF

中部横断道の早期整備に向けた要望活動が活発化2013年05月27日

太平洋と日本海を結ぶ中部横断自動車の早期整備に向けた要望活動が活発化している。長野県・山梨県中部横断自動車道建設促進連合会(会長=阿部守一長野県知事)は5月27日、国交省への要望活動を実施。基本計画区間である長坂JCT(仮称)~八千穂IC(仮称)の整備計画への早期格上げ等を提言した。

中部横断自動車道は、静岡県を起点に山梨県甲斐市を経由、北杜市から長野県佐久市に至る延長約132㌔の高速道路。新東名、中央道、上信越道を連絡することで臨海部と内陸部の連携を深め、日本経済の競争力強化、広域観光圏の形成など、図られる効果は沿線地域に止まらず長野、山梨両県に広く波及すると期待されている。

当日、阿部長野県知事、副会長の横内正明山梨県知事は太田昭宏国土交通大臣と面談。阿部長野県知事は「唯一、基本計画区間として残っている長坂~八千穂間は、計画段階評価の着手から2年以上が経過しているが、未だ事業化されていない状況」と説明。他の整備区間において供用予定時期が示されつつある中、「全線の早期開通へ向けて、同区間の早期事業化は地域の悲願」と訴えた。

続いて、横内山梨県知事は「中部横断自動車道は、85万県民の生命を守る“命の道”。一刻も早い全線開通を」と要請。計画段階評価が行われている長坂~八千穂間については「アクセス性に配慮したB案が望ましい」と提言した。

両知事の話に熱心に耳を傾けた太田国交相は「中部横断自動車道の重要性は十分認識している」と応じ、連合会要望に理解を示した。

これに続き31日、地元経済界等で構成される中部横断自動車道経済懇談会(会長=松橋勝美山梨県商工会連合会副会長)も国交省への要望活動を実施。松橋会長、上原勇七甲府商工会議所会頭らは前川道路局長に要望書を手交し、長坂~八千穂間の早期実現を訴えた。

最終整備に向け強力な要請を~南九州西回り道建設促進協議会総会2013年05月27日

南九州西回り自動車道建設促進協議会(会長=伊藤祐一郎鹿児島県知事)は5月27日、鹿児島県東急インで、平成25年度総会を開催した。またこれに先立ち、同道の整備状況について、九州地方整備局出前講座も行われた。

出前講座では、堂薗俊多八代河川国道事務所長、福本仁志鹿児島国道事務所長が、南九州西回り自動車道の平成25年度当初予算が、全体事業費で前年度比1.52倍の177億800万円と大幅増額になったことを報告。熊本県内分は、1.58倍の76億円、鹿児島県内分は1.48倍の101億800万円計上されたと説明した。

総会には、伊藤知事や沿線市長ら関係者約17人が出席。伊藤知事は「最終的な整備に向け、社会資本の整備も、余裕の時間がない、時間軸との戦い。一丸となって国に対して色々な要請をしたい」と述べた。

議会では、未事業化区間・阿久根市~薩摩川内市間の早期事業化や、国土交通省等への中央要望活動等を骨子とする平成25年度の事業計画を承認した。

 

29年度開通へ着々と整備~中部横断道(新東名~中央道間)を川勝静岡県知事が視察2013年05月20日

静岡県の川勝平太知事は5月20日、着々と整備が進む中部横断自動車道の建設現場を視察した。

今年度の当初予算で直轄高速・富沢~六郷に前年度対比1.7倍となる234億円の事業費が付いたことで、中部横断道(新東名~中央道間)の開通が平成29年度に“見えてきた”ことを受けて行われたもので、当日は静岡県内の富士川第一橋や前沢トンネル、富沢ICを、午後には山梨県に移動し、富沢~六郷間の城山トンネル等を見学。その後、中央道を利用し、新東名の事業中区間、御殿場ICへと周回する約9時間の大視察となった。

視察を終えた川勝知事は「富士山の世界文化遺産登録を契機として、山梨・静岡両県の交流が益々、活発となることが期待される中、中部横断自動車道は大変重要な役割を担うことになります。

本日、前沢トンネルや富士川第一橋等の現場にて、工事行程の説明を受け、平成29年度の開通に向けて、着々と整備が進んでいると感じました。今後とも国とNEXCO中日本が協調して整備を進めて下さることを期待しています」とコメントを寄せた。

 

東九州自動車道・日向~都農間の建設~1年前倒し、年度内開通へ~火入れ式を挙行2013年05月17日

平成26年度の開通を目標に事業が進んでいる東九州自動車道・日向-都農間の建設が順調に進み、開通が1年前通しになりそうだ。5月17日、同区間の舗装工事に使うアスファルトを製造するプラントの火入れ式が宮崎県日向市内で開かれ、関係者約100人が参集し、工事の完成へ心を一つにした。

式典では、施主であるNEXCO西日本九州支社の本間清輔執行役員支社長が「日向-都農の開通予定は地域の皆さんの協力で1年前倒しできた。東九州道は九州の産業や経済に大きな効果をもたらす大事な道路。1日も早く開通できるよう最善を尽くしたい」と挨拶。

宮崎県からは内田欽也副知事が出席し、「日向~都農間が開通すると、周辺地域の発展はもとより、本県にとって長年の悲願であった延岡市から宮崎市までが高速道路で結ばれることになります」と、河野俊嗣知事の挨拶を代読し、県内ネットワークの“カナメ”となる区間への熱い期待を語った。

当日は、道づくりを考える日向・門川女性の会の田原千春さん、NEXCOの西岡浩一延岡高速道路事務所長ら8人がプラントのスイッチを押し、南日向天使幼稚園児10人と日向ひまわりレディがくす玉を開披し、万歳三唱で工事の最終段階突入を祝った。

鈴木三重県知事平成26年度予算編成に向けて早速要望活動2013年05月15日

平成25年度予算が成立した15日、早速次の平成26年度予算編成に向けて三重県の鈴木英敬知事が動いた。

赤澤亮正国土交通政務官に要望した鈴木知事はまず、事業化が進む建設現場の写真と「ありがとうございます!!」のお礼を散りばめたA3版の資料「着実に進む公共事業」を手渡し、改めて25年度の新規事業化について謝意を伝えた後、次年度の一層の事業推進を求めた。

平成23年度の紀伊半島大水害で大きな被害を受けた同県。南海トラフ巨大地震などで高い津波が予想されていることから、「大規模災害に備えたアンカールートの整備は不可欠」とし、紀伊半島沿岸でミッシングリンクとなっている熊野大泊IC~すさみIC間延長68㌔について「計画段階評価が済み、ルートも決まっています」と報告し、早期事業化を求めた。

また、NEXCO中日本管内で渋滞箇所ワースト1になっている亀山JCTについては「東名阪自動車道の慢性的な渋滞は高速道路としての機能不全につながる。暫定3車線化はして頂いているが、抜本的な解決策は四日市JCT~亀山西JCTの早期整備推進」と説明。新名神高速道路の早期整備を訴えた。

要望時、毎回様々な工夫を凝らすことで知られる鈴木知事。今回は県庁職員が手作りした伊勢海老のペーパークラフトをあしらったカレンダーを手渡し、紀勢線のミッシングリンクを強く印象付けた。

4車線化事業の推進運動展開東関東道館山線建設促進期成同盟会等が合同総会2013年05月14日

東関東自動車道館山線建設促進期成同盟会(会長=森田健作千葉県知事)は14日、千葉市内のホテルで通常総会を東京湾環状道路並びに関連道路建設促進期成同盟会(会長=高橋渡千葉県副知事)と合同で開催。館山線の4車線化事業推進による早期完成、接続する富津館山道路の渋滞緩和に向けたより一層の機能強化、さらに東京湾環状道路の早期建設、関連する幹線道路が整備促進されるよう国会及び関係省庁に要望活動を展開することを決めた。

同道館山線は、首都圏中央連絡道や東京アクアライン等に連結し千葉県にとって観光や地場産業、農水産業など地域振興を支える重要な基幹道路として位置づけられている。

総会会場には、来賓の地元選出国会議員の代理、県議会議長、沿線の関係市町村長ら約100名が出席。

まず同会会長の森田健作千葉県知事が「関東道館山線をはじめ首都圏中央道、東京湾環状道路などの関連道路は、広域的な道路ネットワークを構成、県民の生活基盤確立する極めて重要な路線。このうち先月27日、圏央道の東金~木更津間42・9キロの一気開通は、誠に喜ばしく、アクアラインと一体化し千葉県と東京がさらに近くなった。県政発展に大きく寄与すると期待している。今後は、館山線の4車線化事業の一層の推進と東京環状道路並びに関連道路の着実な整備に向けた、促進運動を盛り上げて参りたい。」と挨拶。

続いて来賓が紹介された後、議事に入り25年度事業の運動方針等について協議。館山線の4車線化事業の速やかな着工による早期完成、東京湾環状道路や関連道路の整備推進へ機運を盛り上げていくことを決めた。

総会終了後には講演会が開催され、ネクスコ東日本の平田木更津工事事務所長が館山線の整備状況、西村千葉国道事務所長が東京湾岸道路の整備状況等について近況を説明した。

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