2014年1月 全高速トピックスバックナンバー

全高速会長横内正明山梨県知事年頭所感2014年01月30日

平成26年の年頭に当たり、謹んでお慶びを申し上げます。

全国高速道路建設協議会の諸活動につきましては、常任世話人国会議員の諸先生方をはじめ、47都道府県知事、議会議長、関係市町村の皆様に大所高所から多大なご尽力やご指導を賜り、厚く御礼申し上げます。

高速自動車国道を核とする高規格幹線道路網1万4000㌔は、安全で安心できる強靭な国土を形成する上で、最優先で取り組むべき重要な社会基盤施設であります。今後、南海トラフ巨大地震、更には首都圏直下型地震が想定される中、国民の安全、安心を守っていくためにも、未整備事業化区間の整備に着手し、高規格幹線道路網を早期に完成させることが喫緊の課題であり、国の責務であります。

しかし、高規格幹線道路網の整備状況を見ると、計画の閣議決定から26年が経過しているにもかかわらず、供用率は未だ7割台にとどまっております。

特に地方部におきましては、道路公団民営化など制度変更のたびに、その整備が待たされてきた経緯があり、整備の遅れは地域の防災・減災に大きな支障を来たすだけでなく、国際競争力の低下や、過疎化問題などの地域間格差を拡大させる一因ともなっています。

更には、高速道路の使命とも言える高速性、安全性、定時性の向上からも暫定2車線区間などの交通隘路区間や、中央自動車道、東名高速道路などの大都市周辺における恒常的な渋滞区間の解消も急がなければなりません。

大変痛ましい事故となった中央自動車道・笹子トンネルの天井板落下事故でも認識されたとおり、高速道路の老朽化対策も喫緊の課題であり、本協議会としましても戦略的な維持管理・更新への取組の推進を政府等へ強く要望して参りましたが、平成26年度政府予算案におきまして、先にまとまった国土幹線道路部会の中間答申に基づき、高速道路の更新投資に伴う料金徴収の継続が認められ、現行の償還期間を15年延長することを盛り込んだ高速道路会社法改正案が次回国会に上程される運びとなりました。今後、直轄道路修繕事業に係わる国庫債務負担行為の制度の拡充と併せ、維持管理・更新事業の推進を期待するものであります。また、スマートICにつきましては、これまで整備費に充てていた利便増進事業の財源が近く枯渇してしまうことから、今後の整備に不安を抱く声を多数いただいおりましたが、スマートICの整備を求めた制度要求により、制度の継続が認められたことは大きな一歩であります。今後は整備財源の確保を含めた恒久的な制度設計が早期に実現することを求めていきます。

地方の総意であります高規格幹線道路網の早期完成やボトルネック対策の推進、更には老朽化対策の推進、スマートIC整備等のため、所要財源の確保は不可欠であり、全高速としましては今後も政府に対して引き続き、会員であります全国46期成同盟会の皆様とともに、強く訴えて参る所存です。

関係各位の今後一層のご指導、ご支援をお願い申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

2月2日午後1時半~「地震防災シンポジウム」2014年01月25日

国土交通省三重河川国道事務所と三重県鈴鹿市は、2月2日午後1時半から、鈴鹿市民会館ホール(同市神戸1-18-18)で、~安定した生活の確保へ道でつなぐ災害に負けない自信ある地域に~をテーマに「地震防災シンポジウム」を開催する。入場無料、定員約1100人(先着順)。

南海トラフ巨大地震の発生が危惧される中、三重県でも甚大な被害が予想されていることから、被災時に住民への緊急支援や、企業の事業継続を可能にする道路ネットワークの必要性について意見交換を行うシンポジウム。

第一部は、鈴木英敬三重県知事の挨拶、三重大学大学院(工研)の川口淳准教授が「巨大地震災害に備えて」をテーマに基調講演。続いて、野田武則岩手県釜石市長が特別講演を行う。第二部は「災害への備え~三重県と鈴鹿市は災害にどう向き合うべきか~」について、川口准教授をコーディネーターに、鈴木知事や末松則子鈴鹿市長らによる意見交換会が行われる。

なお、先着1000人に、防災食、食品用ラップフィルムのプレゼント。

2月13日午後2時~「東北4県・東日本大震災復興フォーラム」2014年01月25日

青森県、岩手県、福島県と宮城県の東北地方被災4県は、2月13日午後2時から東京有楽町の東京商工会議所東商ホールで、首都圏在住者を対象とした「東北4県・東日本大震災復興フォーラム」を開催する。副題には「被災地の今を見つめ、明日を考える」を掲げ、震災から3年を迎えるにあたり、再度、より多くの人に復興について考えてもらいたいと企画したもの。

基調講演では、三菱総合研究所の小宮山宏理事長が「復興から日本再創造へ-復興が先導するプラチナ社会づくり-」をテーマに話す。その後のパネルディスカッションは、日本総合研究所の藻谷浩介主席研究員をコーディネーター兼パネリストに迎え、新潟大学田村圭子教授、東北活性化研究センター牛尾陽子フェロー、RCF復興支援チーム藤沢烈代表理事らが「被災地における新しいまちづくりと産業の再生に向けて」という題目に沿って意見を繰り広げる予定。

参加は無料で専用ホームページか電話またはファックスで事前に申し込みが必要。

高速ネットの整備促進など国土交通省へ要望活動/京都府高速道路網整備促進協議会2014年01月23日

京都府高速道路網整備促進協議会(会長=山田啓二京都府知事)は1月23日、京都府域の高速道路網の整備推進に関する要望書を携え、国土交通省中原八一国土交通政務官、増田優一国土交通事務次官らに要望を行った。

要望には、山下晃正京都府副知事、西谷信夫宇治田原町長、寺尾豊爾京丹波町長、中山泰京丹後市長など関係者約30人が参加。

主な要望内容は①京都縦貫道の全線早期完成、新名神高速道路の全線早期整備、舞鶴若狭道(福知山~舞鶴西間)の早期4車線化と暫定2車線の4車線化、平成26年度予算編成において、道路の整備促進に必要な予算確保等を骨子とした京都府域の高速道路ネットワークの整備促進。

山下京都府副知事は、「府民の悲願である京都縦貫道の平成26年度の確実な全線完成、新名神高速道路の着実な整備等」について要望。中山京丹後市長は「米軍のレーダー基地、原発などがあり、危機管理等の強化がさらに必要。また、山陰自動車道の1日も早い直轄化による整備を」と訴えた。これに対し、中山国土交通大臣政務官は「縦貫道、山陰近畿道など、道路の重要性はしっかり認識している。期待に応えられるよう取り組む」と述べた。

NEXCO西日本が初出展パシフィコ横浜「SCビジネスフェア」SA・PA事業をPR2014年01月22日

NEXCO西日本は1月22日~24日まで神奈川・横浜のパシフィコ横浜で開かれた「SCビジネスフェア2014」に初めて出展した。

同大会は、ショッピングセンター(SC)業界のレベルアップと活性化を目的に、業界関係者が一堂に集う年に一度の一大イベント。261社が出展した519小間のブースは、「ディベロッパー」「テナント」「関連企業」の3ゾーンで構成。NEXCO西日本はSC開発者・運営者が揃うディベロッパーゾーンで、テナント業者に対して、モテナスやパヴァリエ等、自社のSA・PA事業をPRした。

NEXCO西日本によると、「ブースには、飲食以外にもアパレル等様々な業種の来場があった」とのこと。「エリア出店に対する興味の高さを知るとともに、高速道路というフィールドのビジネスチャンスを感じました」と話している

ビジネスフェアには、NEXCO中日本グループが平成18年、NEXCO東日本グループが19年から出展を始めている。

伊豆縦貫道等沿線首長が新規事業化求め要望活動2014年01月20日

伊豆縦貫自動車道の一部を構成する東駿河湾環状道路の三島塚原IC~函南塚本IC間(延長6.8㌔)の開通が2月11日に決まった。

   伊豆縦貫自動車道建設促進・推進期成同盟会の首長(栗原裕康沼津市長、菊地豊伊豆市長、楠山俊介下田市長、森延彦函南町)らが全線開通に向けた次の一手として、隣接する東駿河湾環状道路沼津岡宮IC以西区間の新規事業化、天城峠区間の計画段階評価着手及び事業中箇所のスピードアップを求め、国会議員や国土交通省、財務省幹部への要望活動を行った。

今回の東駿河湾環状道路開通により、東名(沼津IC)や新東名(長泉沼津IC)から修善寺までの約30㌔が自動車専用道路にて繋がり、利便性が向上するため観光客の増加が期待できる。

しかし、伊豆縦貫自動車道の整備は未だ3割程度であり、その効果は伊豆半島南部まで波及しておらず、地元住民は長い間開通を待たされている。

また、伊豆半島には国道が3本あるが、いずれも狭隘、急峻な地形に位置しており、異常気象時には通行止めとなる極めて脆弱なものである。

このような状況の中、南海トラフ巨大地震が発生すれば、観光客や地元住民は逃げる道がなく孤立無援となる。

  中原八一政務官との面談で要望団は、「伊豆縦貫自動車道全線が開通して始めて効果を発揮することをご理解いただきたい」と、伊豆半島の置かれた過酷な状況を説明。中原政務官は、「整備が遅れており申し訳ない。民主党から変わり予算も増えてきた。早く要望に応えられるよう頑張りたい」と理解を示した。

”命の道”の整備促進求め中原政務官に要望/三重県北勢地域の関係市町長2014年01月16日

三重県の鈴鹿市・亀山市・菰野町・いなべ市等、北勢地域の関係市町長は16日、“命の道”となる高規格幹線道路の整備促進を求めて中原八一国土交通政務官に新名神高速道路等の整備促進を求める要望を行った。

鈴鹿市の末松則子市長は、「新名神と伊勢湾岸道の連結道路となった東名阪道の交通渋滞が日常化している。東名阪道の暫定3車線化をして頂いたが抜本的な解消に至っておらず、新名神の早期完成しかこれを解決できない」と述べ、平成30年度とされている三重県区間の新名神全通予定を1日も早く前倒しするよう強く求めた。

また、東日本大震災の教訓から、大規模災害時に迅速な対応ができるよう、鈴鹿PAについても本線の新名神と同時開通するよう要請した。

中原政務官は、官民連携での要望に謝意を示したのち、「昨年9月の政務官就任以来、『ミッシングリンクの早期解消』や、『オリンピックまでに開通を望む』といった様々な要望を受けている。皆様の要望を真摯に受け止めて道路局で検討して頑張りたい」と応えた。

鈴鹿市長は要望の中で、2月に鈴鹿市で開く「地震防災シンポジウム」についてリーフレットを手渡しながら、「災害時に道路が果たす役割について地域住民に理解して頂こうと思い、釜石市長にもご登壇頂くことになっている」と報告。要望活動とともに住民への啓発活動も合わせて行っていく姿勢を強調した。

鈴鹿市と鈴鹿商工会議所は現在事業中の新名神・鈴鹿PA(亀山西~菰野間)をモータースポーツ都市のためのランドマークエリアとして整備する検討を始めている。

鈴鹿PAは、スマートICとして整備され、上下線ともに市道山本65号線にアクセスする。「完成すれば最も美しく伊勢湾が望めるスポットになる」とのことで食事が出来る施設も設置される。

鈴鹿サーキットに因んだモータースポーツ都市宣言の街、チェッカーフラッグを活用したまちおこしを想定し、F1日本GPの表彰台選手の手形とサインを刻印したプレートを広場に設置することを検討している。

鈴鹿商工会議所は、「詳細は未定だが、サーキットを身近に感じて頂けるよう、鈴鹿PAを“西の玄関口”と捉えて活用して頂けるようになれば」と話す。完成の暁には、モニュメントの除幕式なども検討している。

設置にかかる費用は、企業協賛なども視野に入れて集める考えだ。

東海環状道大野・神戸~大垣西間「揖斐川橋」(株)工事現場/神戸町長・職員が見学2014年01月15日

岐阜県安八郡神戸町の谷村成基町長と同町職員18人は1月15日、国土交通省岐阜国道事務所が整備を進めている東海環状自動車道(西回り)の大野・神戸IC~大垣西IC間の揖斐川橋下部工事現場を見学した。

谷村町長と職員らは、神戸町西座倉の揖斐川橋左岸部下部工事現場で、地上で構築した躯体の下部面を掘削しながら徐々に沈めるニューマチックケーソン工法を見学。揖斐川橋(同町西座倉の右岸まで)の10基の橋脚のうち8基に、この工法を採用している。今回の費用は1本あたり約1億4千万円。

同自動車道は、名古屋市を中心に半径30~40㌔圏に位置する道路で、関~養老間は、東海北陸自動車道と名神高速道路を連絡するとともに、岐阜県南部地域の連携強化と、地域開発の支援等を目的に整備されている高規格幹線道路。平成32年度の全線開通を目指す。

事業許可2区間など早期整備訴える/新名神高速道路2団体が要望2014年01月10日

「高速道路は、つながらないともったいない」。1月30日、「新名神高速道路三重・滋賀建設促進県民協議会」会長の嘉田由紀子知事は、要望団の石垣英一三重県副知事や、末松則子鈴鹿市長、日沖靖いなべ市長、中島武嗣甲賀市長ら沿線代表とともに早期整備を訴えようと、野上副大臣に開口一番、こう伝えた。

一昨年4月、事業が凍結していた「大津~城陽」、「八幡~高槻」間に事業許可が出され、平成35年度の全線開通が視野に入った新名神高速道路。しかし、現在工事が進む「四日市~亀山」間では、並行する東名阪自動車道で渋滞が頻発、大津以西の区間に並行する現名神についても全国有数の交通量となっていることから、事業許可が出された2区間と「四日市~亀山」間の早期整備、フルジャンクション化が行われている亀山西JCTと事業中の「鈴鹿PAスマートIC」の平成30年度本線同時供用が強く求められている。

嘉田知事はさらに、昨年の台風18号による交通寸断で孤立化した大津市内に「大津SAスマートIC」の設置を検討している点を強調、設置の協力を要請した。同行した大津市長も「防災面でも地元の期待は大きい」と申し入れした。

野上副大臣は「“もったいない”はその通り。一生懸命やりたい」と応えた。

近畿道紀勢線・白浜~日置川間「見草トンネル」の工事現場/地元小・全校生徒が見学会2014年01月10日

国土交通省紀南河川国道事務所(西海俊幸所長)は1月10日、近畿自動車道紀勢線・白浜IC(和歌山県西牟婁郡白浜町富田)~日置川IC(同町大古)間の「見草トンネル」工事現場で地元白浜町の小学生を対象に、見学会を開催した。

見学会には、和歌山県西牟婁郡白浜町立白浜第一小学校の全校生徒と先生ら約240人が参加。

同事務所担当者が、工事概要、施工順序の説明。トンネル内の岩盤を掘削するドリルジャンボや、土砂などをダンプカーに積み込む時に使われるホイルローダー等の重機の説明後、各建設機械を作動させて、迫力を体験した。

「見草トンネル」は全長2380㍍、幅員9.5㍍。紀勢線(田辺~すさみ)は、平成27年度の完成を目指し工事を進めている。

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