2014年5月 全高速トピックスバックナンバー

命を支える道づくり推進へ平成27年度の予算編成に向け鈴木三重県知事、太田国交相に要望2014年05月28日

三重県の鈴木英敬知事は5月28日、太田昭宏国交相に平成27年度の予算編成に向けた要望を行った。東海ブロック選出の伊藤渉衆議院議員も同行した。

命を支える道づくり推進を目指し、年に幾度も要望を重ねる鈴木知事は、3月の紀勢道・海山~紀伊長島間の開通効果や、熊野古道世界遺産登録10周年のエピソードを交えながら道路整備について、くつろいだ様子で意見を交わした。

この3年、連続して新規事業化が決まっている三重県では、「新たな命の道」となる近畿道・熊野~新宮北間に残る約21㌔の早期事業化が課題。沿線にある御浜町内の国道42号は津波により全線が浸水し、河口部の4橋梁が流出する恐れがあることから、「27年度にぜひ新規事業化を」と求めた。

新名神高速道路については、工事発注率、用地取得率がともに90%となっている現状を説明。東名阪道の慢性的な渋滞打開のために「1日でも早く」と訴え、フルジャンクション化を進める亀山西JCTについても、平成30年度の本線供用にあわせた開通を要請。太田国交相も「亀山(の渋滞)は大変なんだよなあ」と理解を示し、鈴木知事がさらに、「東海環状道西回り区間については、東京オリンピックもあるが、平成32年度の全線開通に向け、着実に整備促進を」と話すと、「他知事からも盛んに言われた」と笑顔で返した。

飛騨清見~小矢部砺波JCT間4車線早期事業化等を求める/岐阜県東海北陸道建設連絡協議会総会2014年05月27日

岐阜県東海北陸自動車道建設連絡協議会(会長=古田肇岐阜県知事)は5月27日、県議会西棟で、平成26年度定期総会を開催し、飛騨清見IC~小矢部砺波JCT間の4車線化について、早期事業化等を求める決議を採択した。

総会には、岐阜県や沿線自治体、県選出国会議員など構成メンバー約70人が出席。

今後、議論が進む東海北陸自動車道の全線4車線化に向け、国交省や富山、岐阜両県などがつくった「東海・北陸地方間のネットワーク交通課題検討会」にふれ、古田知事は「4車線化への見通しがつくよう、積極的に働きかけたい」と述べた。

決議は、白鳥IC~飛騨清見IC間の4車線化について、平成30年度までに整備すること、東海環状自動車道及び中部縦貫自動車道の整備を推進、高規格幹線道路網の整備を推進するため、平成27年度予算の所要額確保等6項目を満場一致で採択。決議文は7月、国交省等へ提言をする予定。

「ミッシングリンク解消は必要不可欠なインフラ」南九州西回り道建設促進協議会総会2014年05月27日

南九州西回り自動車道建設促進協議会(会長=伊藤祐一郎鹿児島県知事)は5月27日、鹿児島東急インで平成26年度総会を開催。

総会では、南九州西回り自動車道の整備状況を把握するため、国土交通省九州地方整備局の喜安和秀道路部長の事業概要説明が行われ、川内原発事故を含む災害時、国道3号が使用できなくなった場合、同自動車道を避難道路として無料開放する考えを示した。

また、同協議会会長の伊藤知事は、同自動車道の供用率は55%と、全国の高規格幹線道路の整備率約76%と比較し著しく低い状況についてふれ、「本自動車道の整備によるミッシングリンク解消は、九州の一体的な浮揚に寄与するとともに、沿線地域の産業・観光の振興や災害時の緊急輸送道路等の役割を担う必要不可欠なインフラである」と述べた。

鹿児島、熊本両県の沿線自治体代表の出席者らは、未事業化区間の阿久根IC~薩摩川内水引IC間の新規事業化、芦北出水道路(水俣IC~出水間)の供用予定年度の明示などを盛り込んだ平成26年度事業計画案を承認した。同協議会は7月、11月、国交省等への要望活動を予定している。

中央4県サミット初開催中部横断道の共同要望も確認2014年05月26日

長野、山梨、新潟、静岡4県知事による「中央日本4県サミット」の第1回会議が5月26日、長野市内で開かれた。この中では幹線道路のインフラ整備についても議題に上がり、大規模災害時に“命の道”になる中部横断自動車道の早期完成に向け、共同で国に要望していくことが確認された。

会議には長野県の阿部守一知事、山梨県の横内正明知事、新潟県の泉田裕彦知事、静岡県の川勝平太知事が出席。4県の共通テーマである防災に絡めて長野市の気象庁松代地震観測所を視察した後、長野市内のホテルで会議を開いた。

会議では、呼びかけ人を務めた阿部知事が「4県の共通点は山岳で、旧来からの街道もある。共通財産を有効に生かして守るという観点での連携がますます重要になる」と指摘。4県で本州中央部広域交流圏の実現を目指す意向を述べ、各知事が了承した。

広域交流圏実現に向けては、太平洋側と日本海側まで南北を繋ぐ高規格幹線道等の整備について意見交換。特に整備が急がれる中部横断自動車道について、横内知事が「開通すると日本海から太平洋まで繋がる。大規模災害への対応として極めて重要」と指摘。早期完成に向け一致協力して取り組んでいくとされた。

四国横断道・徳島~鳴門JCT間太田国交相が視察、開通へ決意語る「1日でも2日でも1週間でも早く」2014年05月24日

太田昭宏国交相は5月24日、今年度開通する四国横断自動車道・徳島~鳴門JCT(延長約11㌔)を視察し、「1日でも早く開通するよう努力したい」と語った。

徳島県鳴門市で開かれた「第25回全国みどりの愛護のつどい」に出席した後、徳島市川内町米津の現場付近を訪ねた国交相は、NEXCO西日本四国支社の畑村雄二支社長から、路線の概要や進捗状況等について説明を受け、本線に併設された津波避難場所に実際に立ち、その高さを実感した。

記者団から同区間の開通時期について質問を受けた国交相は「『何年度完成』というと来年の3月31日完成を目指していることになるが、本当に1日でも2日でも1週間でも早くできるようにしたい」と決意を語った。

開通区間の南に続く徳島~徳島東間は平成31年度開通の予定。直轄高速として事業を進めている徳島東~阿南と、それに接続する地域高規格道路・阿南安芸自動車道の整備については「徐々にではあるが完成に向け少しでも前進させる。特に徳島・高知間は津波が懸念されており、この場所が一つのモデルになるのでは」と述べた。

東九州道・九州中央道建設促進6団体総会両道の早期整備訴え予算の確保を求める2014年05月19日

東九州自動車道建設促進宮崎県央北部期成会、九州中央自動車道建設促進期成会(両会長=首藤正治延岡市長)など6団体は19日、宮崎県延岡市のホテルメリージュ延岡で、総会を開催した。

両自動車道に関係する9市町村の首長が一堂に集結、国や県など関係機関担当者らも多数出席。

首藤延岡市長は「東九州道と九州中央道はGDPを押し上げる効果を持つ高速道路ネットワークになりえる。沿線住民のためにというのはもちろん、九州全体の経済活性化と地域浮揚への必要性から早期整備を訴えていきたい」と述べた。出席者らは、両自動車道の早期整備を図るため、道路予算の確保を関係機関に強く求めていく決議文を満場一致で採択。「ガンバロー!」三唱で、会場は熱気に包まれた。

続いて、各団体がそれぞれ今年度事業計画案などの議案を承認。高速道路の整備の必要性を強くアピールする大会・講演会などの開催や、国土交通省や財務省等の関係省庁、県選出国会議員を対象に積極的な要望活動を行うなど、地域の各課題解決に向け連携して取り組んでいくことを確認した。

「南海トラフ地震に備えた道路ネット整備」飯泉徳島県知事が提言書2014年05月15日

徳島県の飯泉嘉門知事は5月15日、国土交通省の野上浩太郎副大臣らを訪問し、「南海トラフ巨大地震に備えた道路ネットワークの早期整備」等の提言を含めた政策提言書を提出した。

徳島県沿岸部では、南海トラフ巨大地震の津波により基幹道路が寸断し、迂回路がなく地域の孤立が想定される。災害発生時等の緊急輸送道路等「命の道」として機能する高速道路等の道路ネットワークを国策として最優先に整備し、代替性を確保する必要があるとして①道路ネットワークの整備に必要な予算の拡大②代替性確保のための道路ネットワーク整備等を提言。

飯泉知事は「徳島は南、高知県側からは津波が20㍍超の津波が来ると想定されているが、県南の道路は国道55号1本しかない。これを補完する阿南安芸自動車道の計画段階評価を実施して頂いている。1日も早く事業化をお願いしたい」と述べた。

野上副大臣は「交付金は昨年度の1.04倍増、24年度から重点化しており、今後もこの方針で」と述べ「阿南安芸自動車道は昨年12月に計画段階評価に着手、着実に進めていきたい」と述べた。

木更津南~富津富岡間の4車線化速やかな事業着手を訴える/東関東道館山線建設促進期成同盟会総会2014年05月15日

東関東自動車道館山線建設促進期成同盟会(会長=森田健作千葉県知事)は15日、千葉市内のホテルで通常総会を開催。暫定2車線で供用中の同線木更津南~富津富岡間の速やかな4車線化事業着手を訴えた。

館山線は、アクアライン、圏央道、富津館山道路や国道127号などと一体になって千葉県の観光や農林水産業を中心とした地域振興を推進する上で重要な幹線道路。

当日の総会には、地元選出の国会議員代理、県議会議員、国土交通省やNEXCO東日本事務所長などの来賓、沿線の関係市長ら約100人近くが駆け付けた。

まず、髙橋渡千葉県副知事が「圏央道の神崎~大栄間は、今年度内の開通が予定されており、新たな高速道路ネットワークが形成される。利便向上を図る上で是非とも館山線の4車線化を実現させたい」と決意を表明。

来賓を代表して川名寛章県議会議員が「館山線の4車線化事業推進、接続する富津館山道路の4車線化に向けて計画の具体化を実現させ渋滞緩和による一層の機能強化と利便向上が図られるよう頑張って参りたい」と挨拶した。

続いて来賓が紹介された後、議事に入り26年度事業の運動方針等について協議。館山線の4車線化の事業推進、災害に強い幹線道路ネットワークの構築に努めるとともに渋滞・交通安全・沿道環境・防災対策等推進を柱とする4項目の決議を採択し政府関係機関に要望することを決めた。

総会終了後には講演会が開催され、NEXCO東日本の加藤孝夫木更津工事事務所長が館山線の整備状況、国交省西村政洋千葉国道事務所長が東京湾岸道路の整備状況等について近況を説明した。

9日に講演会「道路の安全性向上について」~”国土強靭化”藤井聡氏講師に2014年05月09日

NPO法人道路の安全性向上協議会、全高速共催の講演会「道路の安全性向上について」が9日、名古屋市中区の電気文化会館で行われ、275人が受講。講師は藤井聡内閣官房参与(京都大学大学院教授)、NEXCO中日本の森山陽一保全企画本部保全担当部長兼社長COO付防災担当部長の2氏が務めた。

藤井氏は「国土強靭化と高速道路」をテーマに講演した。自民党の二階俊博国土強靭化総合調査会長とともに、国土強靭化基本法案作成に深く関わった自身の体験をもとに、同法案の趣旨を説明。

今後の課題について藤井氏は「物流交通システムネットワークをどう強靭化していくか。災害時、救急支援としてヘリコプターもあるが、道路に比べれば圧倒的に容量が小さい。国土の枢要を守るためにも道路インフラは不可欠であり、ミッシングリンクを早く解消しなければ多くの人命を損なう」と指摘し、27年度以降、継続して政府予算が確保されるよう、理解を求めた。

★5月9日(金)全高速共催講演会「道路の安全性向上について」の参加申し込み受付は終了致しました。2014年05月02日

NPO法人道路の安全性向上協議会と全国高速道路建設協議会は5月9日(金)午後1時30分から、電気文化会館5階イベントホール(愛知県名古屋市中区栄2-2-5)で、講演会「道路の安全性向上について」を開催する。参加費は無料だが、事前申込が必要。定員180人になり次第、申込受付終了。

京都大学教授で内閣官房参与である藤井聡氏が「国土強靭化と高速道路」、NEXCO中日本保全企画本部保全担当部長の森山陽一氏が「NEXCO中日本における高速道路の安全性向上について」をテーマに、それぞれ講演を行う。

参加申し込みは、こちら→★申込書PDFをプリントアウトし、FAX03-5212-9148またはメール(zenkousoku@zenkousoku.com)にてお申込み下さい。※定員になりましたので、応募は締め切らせて頂きました。

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