4月29日北方延岡道路が全通 約1年前倒し 蔵田~北方間の開通で

九州中央自動車道の一部を構成する「北方延岡道路」の最後の未開通区間であった蔵田IC(宮崎県延岡市北方町蔵田)~北方IC(同町南久保山)間(延長約4.6㌔)が4月29日午後3時に開通し、北方延岡道路(延長約13.1㌔)は全線開通。当初15年度末の開通予定より、1年近くの前倒し開通となった。これにより、九州有数の観光地である高千穂町から延岡市間の所要時間は、これまでより約22分短縮し、約46分で結ばれる。

北方延岡道路は、宮崎県北地域の発展等の支援、国道218号の代替路線機能を目的とした通行無料の自動車専用道路。今回開通した区間は、06年事業着手し、設計速度80㌔/時、片側1車線。北方IC~延岡IC・JCT間は暫定片側1車線。同道路の総事業費は448億円。

延岡市北方町の同市北方文化センターでは、開通式典が行われ、河野俊嗣宮崎県知事をはじめ、首藤正治延岡市長など沿線首長、地元住民ら関係者約450人が出席。河野知事は挨拶で「本当に嬉しい日を迎えた。九州中央道は、全長95㌔のうち供用率はまだ15%程度だ。さらに前に進めていかなければならない。南海トラフ巨大地震や津波時にはバックアップできるまさに命の道。中央道の整備は、経済効果、観光、産業、その命の道として大いに期待できる」と述べた。首藤市長は、開通の嬉しさを、言葉では言い尽くせないと述べるとともに、「道路を地域活性化に結び付けねばという思いを新たにしている」と決意を述べた。

関係者らはその後、北方IC付近の久保山トンネル前に移動。沿線の中学生らとともに、テープカットやくす玉割り、餅まきを行い、開通した真新しい道路を通り初めして、盛大に開通を祝った。

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