「紀北PA」「始神テラス」 紀勢道・紀伊長島~海山間6月28日に同時オープン 防災拠点としても活用

国土交通省紀勢国道事務所が紀勢自動車道の紀伊長島IC~海山IC間に建設した休憩施設「紀北PA」(三重県北牟婁郡紀北町)と、同PA内に紀北町が建設した地域振興施設「始神『はじかみ』テラス」が6月28日に同時オープンし、記念式典が開催された。

式典には、三ツ矢憲生衆議院議員をはじめ中川康洋衆議院議員、芝博一参議院議員、吉川ゆうみ参議院議員、鈴木英敬三重県知事、八鍬中部地方整備局長、尾上壽一紀北町長など関係市町長ら約80人が出席し、地元幼稚園児や小学生とともにテープカットをしてオープンを祝った。三ツ矢衆議院議員は、「東海・東南海地震を控える当地域に防災機能を兼ね備えた施設を整備していただき感無量」と述べ、鈴木知事は「町には自然を体験できるキャンプ場も多く紀北町の観光情報などの発信の基地としても活用して欲しい」と述べた。

これまで奥伊勢PA~尾鷲北ICまでの約48㌔間に休憩施設がなく、山沿いの標高25mにある1万平方メートルを整地し、安全性や利便性向上を目的としトイレや情報提供施設を備えた施設を建設した。平常時はPAとして活用されるが、道路復旧資材を保管する防災倉庫や、自家発電設備、受水槽などを備え、災害時には復旧作業も速やかに行う道路啓開などの防災拠点として活用される。

一方、始神テラスは、地元産ヒノキを使った木造一部鉄骨造り二階建てで、営業時間は午前8時~午後7時、年中無休。1階は、特産品販売店「キホクニヤ」や地元食材レストラン「種まき権兵衛家カフェレスト」がオープン。2階には、会議室や備蓄倉庫があり、災害時に同町庁舎が津波などにより被災した場合の災害対策本部として活用する。400人に提供できる3日分の水や非常食も備蓄する。

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