三陸沿岸道路 歌津本吉道路が全通 小泉海岸~本吉津谷間開通で 仙台市と気仙沼市が高速でつながる

[caption id="attachment_10492" align="alignleft" width="300"] テープカット、くす玉開披で待望の開通を祝った[/caption]

復興道路・三陸沿岸道路のうち、歌津本吉道路の小泉海岸IC~本吉津谷IC間(延長2・0㌔)が11月21日午後3時30分に開通し、歌津本吉道路(延長12・0㌔)は全線開通した。宮城県仙台市と気仙沼市中心部が高速道路で結ばれ、水産業をはじめとする地域産業の復興を力強く後押しするとともに、経済の活性化や観光振興にも大きく寄与することが期待される。

小泉海岸IC付近(気仙沼市本吉町)で開催された開通式典には、宮城県の佐野好昭副知事や菅原茂気仙沼市長、佐藤仁南三陸町長、県選出国会議員や国土交通省の吉岡幹夫道路局長ら関係者約30人が出席し、テープカットやくす玉開披、パレードなどで開通を祝った。

佐野副知事は「震災から10年の節目となる今年度は『宮城県震災復興計画』の最終年度。防災道路ネットワークの構築を推進するとともに、三陸沿岸道路の1日も早い全線開通に向け、最大限の支援と復旧・復興事業の完了に向け一丸で取り組んでいく」と村井嘉浩知事の挨拶を代読した。

歌津本吉道路(延長12㌔)は、11年度に事業着手。歌津IC~小泉海岸IC間(延長10㌔)は19年2月16日に開通。総事業費は約703億円。
今回の開通により、大規模災害時、津波浸水区域を回避した緊急輸送路としての機能が期待されるほか、気仙沼港と仙台や首都圏を含む大都市圏が高規格道路でつながり、地域産業の集積・整備による業務効率化を支援するなどの効果が期待される。

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