上信越道・信濃町~上越 全線4車線化で式典 地域連携、冬期交通確保へ期待 

[caption id="attachment_9145" align="alignleft" width="300" caption="花角新潟県知事、阿部長野県知事も参加し待望の4車線化を祝った"][/caption]

上信越自動車道・信濃町IC~上越JCTの全線4車線化供用を祝い、新潟県妙高市の妙高市文化ホールで19日に工事完成式典が行われた。花角英世新潟県知事、阿部守一長野県知事をはじめ、国、県、市議会議員、施工関係者など約120人が参加し、テープカットやくす玉開披などが執り行われ、待望の4車線化を契機に更なる地域活性化へ思いを馳せた。

同工事は、上信越自動車道・信濃町IC~上越JCT間37・5㌔のうち、暫定2車線区間となっていた24・7㌔を4車線化するもの。工事を担当するNEXCO東日本は、12年4月に4車線化事業の許可を受けて、14年度から本体工事に着手。国内有数の地滑り地帯、豪雪地域といった厳しい環境下、難工事を克服して完成し、昨年12月5日から4車線供用を開始した。総工事費は約819億円。

これにより、群馬県の藤岡JCTから上越JCTまでの全線203㌔の4車線化が実現。反対車線に飛び出す重大事故の減少や渋滞緩和、冬期交通の確保等が期待されている。

式典では、主催者を代表してNEXCO東日本の小畠徹社長が「4車線化は地域経済の発展に大きく寄与する。上信越道がますます愛され、活用されるよう取り組む」と挨拶。

また来賓祝辞では、花角新潟県知事が「4車線化の完成により日本海側と太平洋側を結ぶ重要な高速ネットワークができあがり、ヒト・モノの移動がより早く、より遠く、より確実なものとなった。

今後は、沿線地域の連携を強化し、上信越道が持つ潜在的な能力を引き出して地域活性化につなげていきたい」、阿部長野県知事が「観光の振興、地域間交流の強化に上信越道を利用して、長野、新潟両県で工夫を凝らした取り組みを進めたい」と、上信越道を基点とした今後の地域活性化へ決意を語った。

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