中国横断道岡山米子線全線４車線化へ共同宣言

ＮＥＸＣＯ西日本は昨年12月24日、鳥取県の江府町運動公園総合体育館で、中国横断自動車道岡山米子線（米子道）・蒜山ＩＣ～溝口ＩＣ間の付加車線設置事業に伴う着工式を開催した。また、同会場で中国横断自動車道岡山米子線（蒜山ＩＣ～米子ＩＣ間）４車線化促進期成同盟会（会長＝伊木隆司米子市長）と鳥取県が「中国横断自動車道岡山米子線の早期全線４車線化を求める共同宣言式」を開催。16年の検証路線選定を受けての付加車線着工を祝うとともに、沿線が切望する全線４車線化の実現に向け、強力にアピールした。

今回着工したのは、蒜山ＩＣ～溝口ＩＣのうち江府ＩＣ付近の約３・４㌔。付加車線を設け４車線化する。完成は20年度中の予定。

式典では平井伸治鳥取県知事、関係首長、県選出国会議員、ＮＥＸＣＯ西日本の酒井和広副社長など関係者約１００人が出席し、鍬入れや万歳三唱して着工を祝うとともに工事の安全と早期４車線化を祈念した。

主催者を代表して酒井副社長は、「工事の安全・安心を最優先に、１日も早い完成を目指し、着実かつ精力的に事業を推進していく」と挨拶。平井知事は「高速道路は４車線であることが前提だ。今回、３・４㌔の４車線化が始まるが、是非とも４車線化を更に広げて頂きたい」と述べた。

早期４車線化を求める共同宣言式では、蒜山ＩＣ～米子ＩＣ、賀陽ＩＣ～北房ＪＣＴ間の暫定２車線区間において全線４車線化実現を求める共同宣言を満場一致で採択した。

同盟会会長の伊木市長は「この地域の冬の観光に欠かせない動脈が米子道であり、全線４車線化は地域住民にとって喫緊の課題である。今回の着工をきっかけに一気に全線４車線化に進めて参りたい」と述べるとともに、「地元の熱意を国に訴えていく」と力を込めた。

更には、ラッピング高速バス除幕式も行われ、米子道から京阪神間を往復する日本交通の高速バスがお披露目された。高速バス車体の両側面と後部には、同盟会の名称やスローガンが描かれた。更には、地元実行委員会との協働で「大山開山１３００年祭」のロゴマークと大山の景観を入れＰＲ。観光客増加で４車線化の機運を高める考えだ。