中部横断道・南部~下部温泉早川間 21年夏頃開通の見通し 想定以上の工事難航が要因

国土交通省とNEXCO中日本、山梨県、静岡県は7月17日、中部横断自動車道(新清水JCT~増穂IC間)連絡調整会議(第6回)を開催した結果、20年内に開通予定であった中部横断自動車道・南部IC~下部温泉早川IC間(延長13・2㌔の開通時期を、21年夏頃になる見通しと発表した。

同区間切土工区について、硬岩・軟岩が混ざり合った複雑な地形・地質で、想定以上に工事が難航していることが開通延期の主な要因としている。

中部横断自動車道(新清水JCT~増穂IC間)全延長58・3㌔は、トンネル延長が約6割、橋梁延長は約2割を占める。19年11月17日に、富沢IC~南部IC間(延長6・7㌔)が開通し、残りの南部IC~下部温泉早川IC間は6月末時点で、トンネル10本のうち9本の本体工が完成し、残りトンネル1本はインバート工を施工。また、橋梁23橋のうち17橋は完成し、残りの6橋については、床版工と壁高欄等を推進している。

引き続き、21年夏頃の開通を目指し、改良工事や舗装工事を推進していくとしている。

長崎幸太郎山梨県知事は「開通を心待ちにしていた地元住民や多くの県民の期待の高さを考えると非常に残念。一日も早く全線開通を迎えられるよう、全面的に協力していく」とコメントを発表した。

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