全通で800万人周遊観光需要 山陰近畿道整備推進決起大会 早期全通に向け約250人が集結

[caption id="attachment_7286" align="alignleft" width="300" caption="大会中に行われた要望書手交"][/caption]

山陰近畿自動車道整備推進決起大会が13日、衆議院第一議員会館で行われた。鳥取県、兵庫県、京都府に跨り、日本海国土軸を構成する高速道路、山陰近畿自動車道は「日本海沿岸地域の地方創生に必要不可欠な道路」として、早期全線開通に向け、一致団結して取り組むことを誓い合った。

決起大会は、国会議員有志による山陰近畿自動車道整備推進議員連盟(会長=石破茂衆議院議員)と、3府県で構成される山陰近畿自動車道整備推進協議会(会長=西脇隆俊京都府知事)の主催で行われ、計画延長約120㌔のうち、未事業化区間が5割も残っている現状に危機感を抱く沿線関係者ら約250人が参加。冒頭、主催者を代表して挨拶に立った議連会長の石破衆議院議員は「急速に進む人口減少の中、いかにして地方に雇用と所得を生み出していくかが喫緊の課題。山陰近畿道の整備は急がなくてはならない。遅れているところほど早く、負担も少なくが原則だ」として、整備促進に強い決意を示した。

続いて、協議会を代表して西脇京都府知事が「7月豪雨で山陰道、山陽道、名神で通行止めが発生したが、山陰近畿道が完成していれば代替路になった」と無念な思いを披露しながら「山陰近畿道の早期全線開通は京都府域にとっても悲願」と挨拶。自民党ITS推進・道路調査会長の竹下亘衆議院議員も挨拶に立ち、「高速道路ネットワークは国家戦略で繋ぐもの。ふるさとにとって高速道路は悲願であり、山陰近畿道は国家戦略でつくっていかなければならない」と語った。

国土交通省からは、田中英之大臣政務官、池田豊人道路局長等が出席し、田中政務官が「山陰近畿道は国土強靭化、地方創生を後押しする重要な道路と位置付けている」と挨拶。決起大会の趣旨に理解を示した。

意見発表では、井戸敏三兵庫県知事が「浜坂道路Ⅱ期の着工に感謝。早期整備には予算確保が必要であり、山陰近畿道に重点配分を」、平井伸治鳥取県知事が「天橋立、城崎温泉、鳥取砂丘で800万人の観光客があり、山陰近畿道が繋がれば800万人の周遊観光需要が生まれる」と発言したほか、地元関係者、地元市町長等が早期整備にかける思いを語った。

各整備推進団体を代表して、西脇京都府知事、井戸兵庫県知事、平井鳥取県知事から石破議連会長、竹下自民党ITS推進・道路調査会長、田中政務官に事業中区間の予算確保や未事業化区間の早期事業化、道路関係予算の総額確保等を骨子とした要望書を手交。最後には、広瀬栄養父市長、西村銀三新温泉町長の発声で「がんばろう」三唱し、山陰近畿道一日も早い全線開通に向け、参加者全員、力強く拳を突き上げた。

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